アイナボHD Research Memo(6):2025年9月期に売上高970億円、営業利益率2.6%を目指す
■中長期の成長戦略
アイナボホールディングス<7539>は、第3次中期経営計画が2022年9月期に終了したのを受けて、新たに第4次中期経営計画(2023年9月期~2025年9月期)を発表した。この計画では、2025年9月期に売上高97,000百万円、営業利益率2.6%(営業利益2,500百万円の確保)、ROE8.0%を目指す。重要施策として「ビジネスモデルの変革」「利益構造の再構築」「DXの推進」「人材確保と育成」「資本政策」を掲げている。具体的には、以下のような施策を実行する計画だ。
(1) ビジネスモデルの変革
・グループ各社のエリア戦略・事業戦略に基づくM&Aを実施する
・物流体制の見直し、物流網(首都・中部・関西)の再構築
(2) 利益構造の再構築
・ZEH義務化を見据え、省エネルギー商材(断熱外壁、給湯器等)と創・蓄エネルギー商材(太陽光発電、蓄電池)の取り組みの強化
・生産性の向上を目指し、営業・工事の多機能化、デジタルツールの活用に努める
(3) DXの推進
・グループ全体での通信網の再構築
・ハードウェアのクラウドサービス移行やゼロトラスト構築によるシンプルで堅牢な企業インフラの整備
(4) 人材確保と育成
・継続的な新卒採用、積極的な若年層の中途採用の実施
・外国人、女性、高齢者、障害者など多様な人材の登用
(5) 資本政策
・ROEの目標を8%、株主還元については配当性向30%、純資産配当率(DOE)2%を目途とする
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
《SO》
提供:フィスコ