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5259 BBDイニシアティブ

東証G
1,080円
前日比
-35
-3.14%
PTS
1,071円
15:03 11/26
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
26.5 4.45
時価総額 57.0億円
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G-BBDI Research Memo(2):SFA/CRMのクラウドサービス「Knowledge Suite」で成長


■BBDイニシアティブ<5259>の会社概要

1. 会社沿革
現在のBBDイニシアティブ(株)の前身となるナレッジスイートは、2006年に現代表取締役社長の稲葉雄一(いなばゆういち)氏によって設立された。稲葉氏は、当時米国でクラウドコンピューティングという情報インフラの新たな形態が立ち上がり、そのなかでSalesforce.com(セールスフォース・ドットコム<CRM>)がSFA/CRM(営業支援/顧客管理)事業を展開し始めたのを見て、日本でもいずれクラウドコンピューティングの時代が到来することを確信し、SaaS事業で起業することを決断した。SaaSで事業を拡大していくには、まず顧客情報管理を徹底することが重要と考え、2008年にプライバシーマーク※1やISO/IEC 27001※2を取得し、これらをベースに現在の主力サービスであるクラウド型統合ビジネスアプリケーション「Knowledge Suite」を2010年に開発した。

※1 個人情報の適切な取り扱いを行っていると認められた事業所に対して、(財)日本情報経済社会推進協会が使用を許諾する登録商標。
※2 情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際的な標準規格。


「Knowledge Suite」は、リリースした2010年にASP・SaaS・ICTアウトソーシングアワード「ベストイノベーション賞」、東京都ベンチャー技術大賞「優秀賞」、「グッドデザイン賞」などを相次いで受賞し、その機能性、革新性が業界でも高く評価され、2011年にはKDDIの法人向けサービスの1つとしてOEM提供も決定した。当時のSFA/CRM等の業務用ソフトはカスタマイズが可能なオンプレミス型が主流で初期コストも高く、中小企業で導入することは困難であったが、「Knowledge Suite」は初期導入費用を無料とし、月額利用料も低価格に設定して顧客データの蓄積量(ストレージ量)に応じて課金していく料金体制にしたことで、中小企業での利用が広がり、2014年9月期に初めて黒字化を達成した。

2017年12月にナレッジスイートが東京証券取引所(以下、東証)マザーズに株式上場を果し(現在は東証グロース市場に移行)、株式上場で得た資金を活用してM&A戦略を積極的に推進しながら事業規模の拡大を図ってきた。2018年6月に開発力の強化を目的にシステム開発会社の(株)フジソフトサービス※1を子会社化したのを皮切りに、同年10月にIT技術者派遣サービスを主に展開するビクタス(株)※1、2021年6月にビジネスチャットアプリ「InCircle」を開発提供する(株)DXクラウド※2、同年7月にBtoB営業リスト作成サービス「Papattoクラウド」等のSaaSを開発提供するネットビジネスサポート(株)を相次いで子会社化し、また、2022年11月にはタレント広告体験サービス「ビジネスブースト」を展開する子会社、ブーストマーケティング(株)を設立した。

※1 システム開発の子会社2社については、2019年8月にビクタスを存続会社としてフジソフトサービスを合併、商号を(株)アーキテクトコアに変更した。
※2 2023年6月にナレッジスイートと合併し、商号をブルーテック(株)に変更した。


また、2023年4月には持株会社体制に移行し、新設した同社を持株会社としてその傘下にブルーテック、ネットビジネスサポート、ブーストマーケティング、アーキテクトコアの4社を置く事業体制とし、旧ナレッジスイートと入れ替わる形で同社が東証グロース市場に株式上場した。なお、BBDイニシアティブという社名の由来は、多様性のある社会を築き上げ、推進する企業を目指していることから、Building Bridges for Diversity(多様性のための架け橋)とInitiative(先導)を組み合わせたものだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《SO》

 提供:フィスコ

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