バルテスHD Research Memo(8):2024年3月期は前期比26.7%の営業増益を予想
■今後の見通し
1. 2024年3月期の業績見通し
バルテス・ホールディングス<4442>の2024年3月期の連結業績は、売上高で11,178百万円(前期比23.4%増)、営業利益で1,228百万円(同26.7%増)、経常利益で1,233百万円(同25.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で833百万円(同28.0%増)を見込んでおり、期初予想と変わっていない。同社は「持続的な成長に向けて、進行期も積極的な投資を継続する」と述べており、目先の利益よりも将来に向けての投資を優先させる考えだ。各セグメントで、下記のような施策を実行することで目標を達成する計画だ。
2. 2024年3月期の主な施策
(1) 継続的事業拡大に向け人材採用投資継続
・採用チーム運用の組織化で採用効率化
・採用広報チームの充実で採用広告拡大、採用HPの刷新
・各種採用施策の充実
・ビジネスパートナー採用チーム・制度の拡充(2Q採用数実績:144名(前期比42.6%増))
(2) グループ拡大に向けた組織体制強化投資
・プライム市場上場に向けたグループガバナンス整備のための諸制度投資
・さらなる成長のための中期経営計画策定と重点施策投資
・ホールディングス化を前提に、M&Aやグループ拡大に適した体制強化投資(グループイン企業の自律的成長を後押し) →シンフォー、フェアネスコンサルティングのグループイン
(3) マーケティング強化
・サブスクリプション型自社開発ツールの拡販・普及投資 →追加開発投資を実施
(4) 働きやすい環境整備
・従業員の労働環境向上と業務拡大対応のための各拠点環境整備投資 → 6月名古屋オフィス拡張移転、ホワイト企業認定「プラチナ」昇格
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
《AS》
提供:フィスコ