今日の為替市場ポイント:米インフレ関連指標発表前でドルは下げ渋る可能性
11日のドル・円は、東京市場では144円81銭まで下落した後、146円45銭まで反発。欧米市場では145円98銭から146円59銭まで買われたが、146円16銭で取引終了。本日12日のドル・円は主に146円を挟んだ水準で推移か。米インフレ関連指標発表前でドルは下げ渋る可能性がある。
12月12日発表の11月米消費者物価指数で総合指数は前年比+3.1%程度、コア指数は同+4.0%程度と予想されている。米インフレ率は低下しつつあるが、2%レベルの目標水準に到達するのは来年後半頃となる可能性がある。市場参加者の間では来年半ば頃に利下げが開始されるとの見方が多いものの、インフレ率の一段の低下につながる材料が今後揃わない場合、米国の長期金利は下げ渋るとみられる。そのような背景から、米連邦公開市場委員会(FOMC)が12月13日に公表する経済・金融の予測で政策金利、成長率、物価の見通しなどを慎重に点検する必要がありそうだ。
《CS》
提供:フィスコ