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FRBの姿勢に変更がなくても、市場も変えるつもりはないか?

 今週は重要イベントが多く、13日水曜日のFOMCの結果発表の前に、消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)の発表が予定されている。それに対して市場がどう反応するか見極めたい雰囲気が強い。FOMCは据え置きが確実視され、パウエルFRB議長の会見などでは、これまでのタカ派姿勢に変更は無いと見られている。追加利上げの可能性も温存してくる可能性もありそうだ。

 今回は委員の金利見通し(ドット・プロット)も公表され、市場も注目している。9月時点の24年末予想の中央値は5.125%(5.00-5.25%示唆)だった。9月時点では今年にあと1回の利上げを予想していたことから、来年は2回利下げがあると予想していたことになる。利下げ予想を示す可能性はあるものの、市場が期待しているような積極利下げは予想してこないとも思われる。

 ただし、その場合でも、FRBと見方を異にしている市場がどの程度反応するかは未知数。短期金融市場では来年末までに計1.00%の利下げを織り込んでいる。FRBがスタンスを変えなかったとしても、恐らく市場もスタンスを変えないのではとの指摘も少なくない。先週末の予想を上回る米雇用統計でさえも、さほど強いドル買いは見られなかった。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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