アールエスシー Research Memo(2):ビル管理業務や人材サービスを展開し、AI等の新技術の活用にも積極姿勢
■アール・エス・シー<4664>の事業概要
事業セグメントは、「建物総合管理サービス事業」と「人材サービス事業」の2つ※で、「建物総合管理サービス事業」が売上高全体の約90%を占める。各事業の概要は以下のとおりである。
※2000年から開始した「介護サービス事業」は収益化の遅れから2021年6月に撤退した。
(1) 建物総合管理サービス事業
官公庁、民間企業の事務所ビルをはじめ、店舗、ホテル、病院等各種建物に対する警備保障、清掃、オフィスサービス(受付など)、設備管理などを行っている。「サンシャインシティ」や「丸ビル」など、日本を代表するビルの管理業務を含め、コアとなる継続受託施設数は200を上回る(臨時受託並びに巡回警備を除く)。仙台支店、名古屋支店、大阪支店のほか、子会社には(株)アール・エス・シー中部(名古屋)や新たにグループインした友和商工を有するが、東京地区における売上構成比が高い。また、研修施設としてRSC研修所を運営しており、サービスの品質向上や人材育成にも注力している。2018年1月には警備品質の向上や新サービスの創造等を目的にセコムと業務提携契約を締結し、セキュリティロボットやAI活用などで連携を図っている。
(2) 人材サービス事業
1986年からスタートした事業であり、オフィス・事務関連、営業・販売・サービス関連、IT関連、製造・物流・軽作業、イベント関連などで構成されている。「建物総合管理サービス事業」との親和性が高く、総合的な提案力を形成する要素にもなっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)
《SI》
提供:フィスコ