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ダウ先物は200ドル超上昇 22年以来の月次パフォーマンスを記録する勢い=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:37)
ダウ先物 35707(+219.00 +0.62%)
S&P500 4574.25(+15.00 +0.33%)
ナスダック100先物 16072.50(+48.75 +0.30%)

 米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも堅調に推移しており上昇して始まりそうだ。本日は月末の取引となるが、インフレの鈍化傾向が確認されたことから、市場は利下げ期待を高めた。米株式市場も先月までの下げを取り戻す展開を活発化させ、11月相場は4カ月ぶりの月足陽線で終了しそうだ。

 前日まででS&P500は8.5%上昇し、ナスダックも11%近くの上昇。両指数とも2022年7月以来の月次パフォーマンスを記録している。ダウ平均も7.2%上昇し、2022年10月以来の月間最高値を更新する勢い。

 ストラテジストからは「金利が高止まりしているにもかかわらず、市場は年内に上昇を諦めることを恐れていない。サイクルは完了した。失われたものを取り戻し、市場が熱かった2021年末の状態に戻りつつある」とのコメントも聞かれた。FRBは利上げを抑制し続け、場合によっては利下げに踏み切ることを裏付けるデータが出ればそれは大きな追い風になるという。

 意識に変化が見られる中、今週のFRB理事の発言で市場は来年の利下げ期待を一層強めており、短期金融市場では来年3月の利下げ開始の見方まで高めている。CMEのフェドウォッチでは半々の確率に迫ろうという勢いだ。ただ、若干織り込み過ぎの面は否めない。

 明日パウエルFRB議長のスピーチが予定されている。金融政策や経済についてどの程度発言するかは未知数だが、12月12、13日のFOMCに向けて委員が発言を控えるブラックアウト期間入りを前に、何らかのヒントを示すか注目されているようだ。利下げ開始の可能性を示唆するほどハト派な雰囲気は出さないとは思われるが、市場は明らかに敏感になっている。

 セールスフォース<CRM>が時間外で上昇しており、本日のダウ平均をサポートしそうだ。前日に決算を発表し、コスト削減が奏功したほか、重要な指標である進行中の残存履行義務の見通しも警戒されていたほどではなかった。

 日本時間の22時半に10月のPCEデフレータと米新規失業保険申請件数が発表になっていたが、株式市場はポジティブな反応も見せている。

*PCEデフレータ(10月)22:30
結果 0.0%
予想 0.2% 前回 0.4%(前月比)
結果 3.0%
予想 3.1% 前回 3.4%(前年比)
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 0.3%(コア・前月比)
結果 3.5%
予想 3.5% 前回 3.7%(コア・前年比)

*新規失業保険申請件数(11/19 - 11/25)22:30
結果 21.8万件
予想 21.6万件 前回 21.1万件(20.9万件から修正)

(NY時間08:47) 時間外
セールスフォース<CRM> 251.40(+21.05 +9.14%)

アップル<AAPL> 190.09(+0.72 +0.38%)
マイクロソフト<MSFT> 379.95(+1.10 +0.29%)
アマゾン<AMZN> 145.82(-0.50 -0.34%)
アルファベット<GOOG> 136.96(+0.56 +0.41%)
テスラ<TSLA> 246.23(+2.09 +0.86%)
メタ・プラットフォームズ<META> 332.75(+0.55 +0.17%)
AMD<AMD> 124.50(+0.65 +0.52%)
エヌビディア<NVDA> 483.46(+2.06 +0.43%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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