23年7-9月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第2弾〕 33社選出 <成長株特集>
3月期決算企業の24年3月期上期決算がほぼ出そろった。本特集では、直近3ヵ月実績である23年7-9月期に利益を大きく伸ばした企業にスポットライトを当てた。
19日に配信した「23年7-9月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第1弾〕 29社選出」(時価総額3000億円以上)に続き、今回は19日時点の時価総額が800億円超3000億円未満の銘柄(銀行を除く)を対象に、直近3ヵ月実績である23年7-9月期(第2四半期)に経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した33社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。下表は四半期ベースの「増益連続期数」、4-9月期(上期)経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。
増益率トップとなったのは、チェンジホールディングス <3962> [東証P]。23年7-9月期(第2四半期)の税引き前利益は前年同期の1.2億円から32.4億円に急拡大して着地。10月からのふるさと納税ルール変更をにらんだ寄付前倒しの動きが強まり、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」で寄付取り扱い高が大幅に増加したことに加え、ふるさと納税プラットフォームにおける手数料率の引き上げやOEM提供、決済手段・決済方法の多様化を進めたことも奏功した。
2位の三機工業 <1961> [東証P]は建築設備事業で産業空調やファシリティシステムを中心に前期からの繰越工事が順調に進み、7-9月期の経常利益は前年同期比13.9倍の15.1億円と業績高変化を遂げた。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の80億円→100億円に上方修正したことも好感され、株価は13日に約31年9ヵ月ぶりの高値となる1863円まで上値を伸ばす場面があった。
続く3位に入った自動車用防振ゴム世界大手である住友理工 <5191> [東証P]の7-9月期税引き前利益は48.3億円と前年同期比11.0倍に膨らんだ。サプライチェーンの混乱や半導体不足が解消に向かう中、主要顧客である自動車の生産台数が増加したほか、円安による収益押し上げ効果もプラスに働いた。また、生産効率化が進んだことも利益拡大につながった。
5位にリスト入りしたフォークリフト大手の三菱ロジスネクスト <7105> [東証S]は米州を中心に販売台数が増加したことに加え、値上げの浸透や円安効果も寄与し、7-9月期の経常利益は114億円(前年同期比4.8倍)と4四半期連続の最高益更新を遂げた。併せて、通期の同利益を従来予想の230億円→360億円に大幅上方修正し、従来の5期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
6位のAOKIホールディングス <8214> [東証P]は新型コロナウイルスの5類移行に伴う人流増加や記録的な猛暑を背景に、紳士服でサマーフォーマルやクールビズ関連商品の販売が好調に推移したほか、複合型インターネットカフェ「快活CLUB」の客数が伸びた。好調な業績を踏まえ、通期の業績見通しを上方修正したことも評価され、株価は10日に約3年10ヵ月ぶりの高値をつけている。
12位には半導体向け超純水製造装置を主力とする野村マイクロ・サイエンス <6254> [東証P]がリストアップされた。7-9月期は受注済み大型水処理装置案件の工事が想定以上に進捗したうえ、半導体関連企業を中心にメンテナンスなどの受注も増勢で売上高、経常利益ともに四半期ベースの過去最高を大きく塗り替えた。決算発表前に通期業績見通しを大幅上方修正したことが評価され、上場来高値圏を快走する展開にある。株価は上方修正の発表前から70%を超える上昇と大変貌を遂げている。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 7-9月期 連続期数 進捗率 PER
<3962> チェンジHD 2472 3241 1 39.9 16.1 *
<1961> 三機工 1294 1519 1 18.8 14.3
<5191> 住友理工 1000 4838 1 46.1 9.0 *
<8242> H2Oリテイ 465 5472 4 47.4 14.8
<7105> ロジスネクス 380 11431 1 58.5 5.9
<8214> AOKIHD 371 1370 2 28.5 13.5
<6104> 芝浦機 335 5607 3 62.3 4.8
<1720> 東急建設 299 1915 1 37.4 14.8
<2004> 昭和産 299 4516 2 71.3 11.6
<9507> 四国電 294 49113 2 111 5.3
<9003> 相鉄HD 288 5741 6 57.5 18.5
<6254> 野村マイクロ 275 4147 4 65.4 14.2
<5703> 日軽金HD 252 3747 1 41.8 14.1
<9519> レノバ 228 2706 1 - 7.3 *
<8609> 岡三 223 3948 1 - -
<7250> 太平洋工 203 5077 3 68.9 7.9
<2270> 雪印メグ 187 6353 3 62.8 12.3
<9229> サンウェルズ 186 644 3 43.4 40.4
<5253> カバー 174 1413 2 50.0 53.3
<8698> マネックスG 167 2658 3 - - *
<2607> 不二製油G 153 5026 1 55.3 13.2
<1893> 五洋建 148 6104 3 40.5 10.6
<6366> 千代建 148 7658 5 70.6 6.1
<1969> 高砂熱 145 6142 1 48.7 14.6
<8890> レーサム 140 5634 3 56.2 8.0
<9919> 関西フードM 139 2565 2 54.9 16.3
<1890> 東洋建 135 3655 1 38.2 19.5
<1950> 日本電設 131 1647 1 6.1 13.3
<8153> モスフード 126 1502 2 91.6 71.3
<1833> 奥村組 124 4932 1 49.9 14.1
<8848> レオパレス 124 6260 2 93.0 11.7
<6727> ワコム 119 2333 1 96.0 28.2
<9616> 共立メンテ 100 5414 2 68.4 33.7
※経常利益の単位は百万円。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
※前年同期(22年7-9月期)の経常利益が1億円未満の企業は除いた。
株探ニュース
19日に配信した「23年7-9月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第1弾〕 29社選出」(時価総額3000億円以上)に続き、今回は19日時点の時価総額が800億円超3000億円未満の銘柄(銀行を除く)を対象に、直近3ヵ月実績である23年7-9月期(第2四半期)に経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した33社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。下表は四半期ベースの「増益連続期数」、4-9月期(上期)経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。
増益率トップとなったのは、チェンジホールディングス <3962> [東証P]。23年7-9月期(第2四半期)の税引き前利益は前年同期の1.2億円から32.4億円に急拡大して着地。10月からのふるさと納税ルール変更をにらんだ寄付前倒しの動きが強まり、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」で寄付取り扱い高が大幅に増加したことに加え、ふるさと納税プラットフォームにおける手数料率の引き上げやOEM提供、決済手段・決済方法の多様化を進めたことも奏功した。
2位の三機工業 <1961> [東証P]は建築設備事業で産業空調やファシリティシステムを中心に前期からの繰越工事が順調に進み、7-9月期の経常利益は前年同期比13.9倍の15.1億円と業績高変化を遂げた。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の80億円→100億円に上方修正したことも好感され、株価は13日に約31年9ヵ月ぶりの高値となる1863円まで上値を伸ばす場面があった。
続く3位に入った自動車用防振ゴム世界大手である住友理工 <5191> [東証P]の7-9月期税引き前利益は48.3億円と前年同期比11.0倍に膨らんだ。サプライチェーンの混乱や半導体不足が解消に向かう中、主要顧客である自動車の生産台数が増加したほか、円安による収益押し上げ効果もプラスに働いた。また、生産効率化が進んだことも利益拡大につながった。
5位にリスト入りしたフォークリフト大手の三菱ロジスネクスト <7105> [東証S]は米州を中心に販売台数が増加したことに加え、値上げの浸透や円安効果も寄与し、7-9月期の経常利益は114億円(前年同期比4.8倍)と4四半期連続の最高益更新を遂げた。併せて、通期の同利益を従来予想の230億円→360億円に大幅上方修正し、従来の5期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。
6位のAOKIホールディングス <8214> [東証P]は新型コロナウイルスの5類移行に伴う人流増加や記録的な猛暑を背景に、紳士服でサマーフォーマルやクールビズ関連商品の販売が好調に推移したほか、複合型インターネットカフェ「快活CLUB」の客数が伸びた。好調な業績を踏まえ、通期の業績見通しを上方修正したことも評価され、株価は10日に約3年10ヵ月ぶりの高値をつけている。
12位には半導体向け超純水製造装置を主力とする野村マイクロ・サイエンス <6254> [東証P]がリストアップされた。7-9月期は受注済み大型水処理装置案件の工事が想定以上に進捗したうえ、半導体関連企業を中心にメンテナンスなどの受注も増勢で売上高、経常利益ともに四半期ベースの過去最高を大きく塗り替えた。決算発表前に通期業績見通しを大幅上方修正したことが評価され、上場来高値圏を快走する展開にある。株価は上方修正の発表前から70%を超える上昇と大変貌を遂げている。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 7-9月期 連続期数 進捗率 PER
<3962> チェンジHD 2472 3241 1 39.9 16.1 *
<1961> 三機工 1294 1519 1 18.8 14.3
<5191> 住友理工 1000 4838 1 46.1 9.0 *
<8242> H2Oリテイ 465 5472 4 47.4 14.8
<7105> ロジスネクス 380 11431 1 58.5 5.9
<8214> AOKIHD 371 1370 2 28.5 13.5
<6104> 芝浦機 335 5607 3 62.3 4.8
<1720> 東急建設 299 1915 1 37.4 14.8
<2004> 昭和産 299 4516 2 71.3 11.6
<9507> 四国電 294 49113 2 111 5.3
<9003> 相鉄HD 288 5741 6 57.5 18.5
<6254> 野村マイクロ 275 4147 4 65.4 14.2
<5703> 日軽金HD 252 3747 1 41.8 14.1
<9519> レノバ 228 2706 1 - 7.3 *
<8609> 岡三 223 3948 1 - -
<7250> 太平洋工 203 5077 3 68.9 7.9
<2270> 雪印メグ 187 6353 3 62.8 12.3
<9229> サンウェルズ 186 644 3 43.4 40.4
<5253> カバー 174 1413 2 50.0 53.3
<8698> マネックスG 167 2658 3 - - *
<2607> 不二製油G 153 5026 1 55.3 13.2
<1893> 五洋建 148 6104 3 40.5 10.6
<6366> 千代建 148 7658 5 70.6 6.1
<1969> 高砂熱 145 6142 1 48.7 14.6
<8890> レーサム 140 5634 3 56.2 8.0
<9919> 関西フードM 139 2565 2 54.9 16.3
<1890> 東洋建 135 3655 1 38.2 19.5
<1950> 日本電設 131 1647 1 6.1 13.3
<8153> モスフード 126 1502 2 91.6 71.3
<1833> 奥村組 124 4932 1 49.9 14.1
<8848> レオパレス 124 6260 2 93.0 11.7
<6727> ワコム 119 2333 1 96.0 28.2
<9616> 共立メンテ 100 5414 2 68.4 33.7
※経常利益の単位は百万円。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
※前年同期(22年7-9月期)の経常利益が1億円未満の企業は除いた。
株探ニュース