明日の株式相場に向けて=バブル後高値はタイミング待ち、エヌビディアに期待
20日の東京株式市場で、日経平均株価は一時3万3800円台まで上昇し、7月につけたバブル後高値(3万3753円)を上回る場面があった。ただ、買い一巡後は値を消した。市場ではヘッジファンドなど短期筋の売買が関心を集めているが、この日午前中は買いが優勢となったものの、後場にかけては米株先物が下落していることなどが警戒された。また、先週は日経平均株価が1000円強上昇していることもあり、利益確定売りが優勢となった。
日経平均株価が、終値ベースでバブル後の33年ぶりの高値圏に躍り出るのはいったんお預けとなったが、市場には「高値更新は時間の問題」とみる声は少なくない。直近の試金石は、21日に予定されているエヌビディア<NVDA>の決算発表だろう。この日も東京エレクトロン<8035>やディスコ<6146>といった半導体関連株の一角は上場来高値を更新しており、値がさハイテク株が上昇することで日経平均など指数が押し上げられる展開が期待される。
21日には10月31日~11月1日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録も公表される。米追加利上げ観測は後退しているが、FOMCでの議論の内容も関心を集めそうだ。ただ、23日は日本が「勤労感謝の日」、米国が「感謝祭」でともに休場となる。このため、週後半は様子見姿勢を強めることが見込まれ、バブル後高値更新が週前半に達成できなければ、来週以降に持ち越される展開もあり得る。バブル後高値を更新した後は、まずは3万4000円台への台替わりが注目される。
海外投資家好みの大型株の動向が注目を集めているが、この日は東証グロース市場指数が2%高と急伸している。カバー<5253>やウェルスナビ<7342>、ビジョナル<4194>、フリー<4478>のような銘柄にも注目したい。
あすのスケジュールでは、上記以外のイベントでは米10月中古住宅販売件数が発表される。日本では20年国債入札が実施される。
出所:MINKABU PRESS
日経平均株価が、終値ベースでバブル後の33年ぶりの高値圏に躍り出るのはいったんお預けとなったが、市場には「高値更新は時間の問題」とみる声は少なくない。直近の試金石は、21日に予定されているエヌビディア<NVDA>の決算発表だろう。この日も東京エレクトロン<8035>やディスコ<6146>といった半導体関連株の一角は上場来高値を更新しており、値がさハイテク株が上昇することで日経平均など指数が押し上げられる展開が期待される。
21日には10月31日~11月1日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録も公表される。米追加利上げ観測は後退しているが、FOMCでの議論の内容も関心を集めそうだ。ただ、23日は日本が「勤労感謝の日」、米国が「感謝祭」でともに休場となる。このため、週後半は様子見姿勢を強めることが見込まれ、バブル後高値更新が週前半に達成できなければ、来週以降に持ち越される展開もあり得る。バブル後高値を更新した後は、まずは3万4000円台への台替わりが注目される。
海外投資家好みの大型株の動向が注目を集めているが、この日は東証グロース市場指数が2%高と急伸している。カバー<5253>やウェルスナビ<7342>、ビジョナル<4194>、フリー<4478>のような銘柄にも注目したい。
あすのスケジュールでは、上記以外のイベントでは米10月中古住宅販売件数が発表される。日本では20年国債入札が実施される。
出所:MINKABU PRESS