ドーン---1Q増益、クラウド利用料が契約数の積み上がりにより順調に増加
ドーン<2303>は10日、2024年5月期第1四半期(23年6月-8月)決算を発表した。売上高が前年同期比7.4%減の2.52億円、営業利益が同3.1%減の0.65億円、経常利益が同0.6%減の0.67億円、四半期純利益が同0.6%増の0.47億円となった。2022年度中期経営計画の最重点施策である「Gov-tech市場の深耕」を推進する一方で、ストレッチ目標の達成に向けて「社会課題解決サービスの創出」や「M&A・事業提携によるシナジー創出」に取り組むとともに、これらの達成を支える人材基盤の強化に注力している。具体的な取組みとしては、「Live119(映像通報システム)」について導入拡大を進めるとともに、「Live-X(映像通話システム)」は民間企業からの受注を進めているほか、災害対策本部での情報収集を支援する「DMaCS(災害情報共有サービス)」、地方自治体の業務等に関連する適時の情報伝達を支援する「Mailio(メッセージ配信サービス)」、自治体や警察が防災・防犯情報を配信するスマートフォンアプリ等、各種システムの積極的な提案に注力した。売上高については、ストック型収入であるクラウド利用料が契約数の積み上がりにより順調に増加し、ライセンス販売において消防防災を中心に新規受注があるなど増加要因があった一方で、コロナウイルス感染症対応向けメッセージ配信サービスの一部終了や、前年同期に大型の受託開発売上があった反動等が減少要因となり、減収となった。品目別の売上高としては、クラウド利用料の売上高が前年同期比3.0%増の1.84億円、受託開発が同43.8%減の0.42億円、ライセンス販売が同53.8%増の0.21億円、商品売上が同1.9%減の0.03億円となった。利益については、コロナウイルス感染症対応向けメッセージ配信サービスが一部終了となった影響により売上原価が減少し、一部経費の削減により販売費及び一般管理費が減少したものの、売上高が前年同期比で減少している影響により、営業利益・経常利益は減益となったが、四半期純利益は増益となった。2024年5月期通期の業績予想については、売上高が前期比6.7%増の14.60億円、営業利益が同11.3%増の4.93億円、経常利益が同10.0%増の4.96億円、当期純利益が同6.9%増の3.43億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ