貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6235 オプトラン

東証P
1,868円
前日比
-3
-0.16%
PTS
1,860円
19:45 11/25
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.6 1.37 2.78 4.99
時価総額 829億円
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【杉村富生の短期相場観測】 ─10月の仕込みは抜群のパフォーマンス!


「10月の仕込みは抜群のパフォーマンス!」

●「シートベルトを締めよ」と叫ぶ戦略家!

 いや~、9月中旬以降の株式市場は大荒れの展開となっている。「秋相場は波乱含み」と考えていたが、これほどの暴落を想定していたわけではない。大手証券のストラテジスト(戦略家)が「シートベルトの着用を」と叫んでいるほどだ。しかし、大きな揺れは1週間程度で収まるだろう。それに、波乱はチャンスとの認識は不変である。

 日経平均株価は9月15日の3万3634円を戻り高値に、10月4日には瞬間、3万0487円の安値まで売り込まれた。下落幅は3147円、下落率は9.4%となる。ショック安に近い。ちなみに、9月15日は新月だった。次の新月は10月15日だ。この前後が底打ちのタイミングとなろう。

 機関投資家のリバランスはほぼ終了するし、13日がSQ(オプション取引の特別清算指数算出日)だ。15日はヘッジファンドの解約に伴う「45日ルール」(11月決算の場合、その45日前までに解約の申し入れを行う必要がある)の最終日になる。NY市場では自社株買いの自粛期間(四半期ごとに期末の2週間~決算発表の48時間後)が明ける。

 いずれにせよ、この急落局面は天与の買い場になろう。再三指摘しているように、NY市場の9月のパフォーマンスは悪い(NYダウは2021年がマイナス4.3%、22年が同8.8%、23年が同3.5%、S&P500指数は何と、1928年以降、平均マイナス1.1%と12カ月中最低の騰落率)。だが、その後の数カ月のパフォーマンスは“最良”である。

 ウォール街では9~10月の買いを「セプテンバー効果」と呼ぶらしい。この現象は「セル・イン・メイ(株式は5月に売れッ)」の教えと対極にある。これは日本市場だって、同じだ。2000年以降の10月購入~6カ月後売却のパフォーマンスは12カ月中、断トツになっている。実際、騰落レシオなど株価指標は売られすぎゾーンに突入している。

●騰落レシオは売られ過ぎゾーンに突入!

 なお、騰落レシオはプライム市場が87.68、スタンダード市場が91.12、グロース市場が69.67だ(10月4日時点)。ハイテク系はアメリカの金利上昇を嫌気し、大きく売り込まれた。ただ、雇用統計など経済指標はインフレ抑制の兆しがみえ始めている。10月31日・11月1日のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げの必要性は薄れている。

 物色面はどうか。アップル<AAPL>は来春、ミドルレンジスマホ「iPhone SE」の次世代機を投入すると予想されている。世界の 半導体市場は底入れ→回復に向かうだろう。すでに、米半導体工業会によると、9月の半導体売上高はアメリカが前月比6.3%増と復調が鮮明(日本はマイナス1.0%)だ。ただし、世界ベースの前年同月比ではマイナス11.8%である。

 とはいえ、重要なのはトレンド(方向)だろう。流れは変わりつつある。オプトラン <6235> [東証P]、テラプローブ <6627> [東証S]、デクセリアルズ <4980> [東証P]、ティアンドエス <4055> [東証G]、レゾナック・ホールディングス <4004> [東証P]、南海化学 <4040> [東証S]は狙える。

 ティアンドエスは主要取引先がキオクシアだ。レゾナック・ホールディングスは日立化成と経営統合、自動車部品半導体素材分野を引き継いでいる。業績は2024年12月期に急浮上に転じる。南海化学はもともと高収益企業だが、最近はハイテク工場や全固体電池の製造工程で使う化学薬品の廃液リサイクル技術が評価されている。飛躍が期待できる。

 このほか、AI(人工知能)を使った製造プロセス支援のABEJA <5574> [東証G]、物流の2024年問題で脚光を浴びるユーピーアール <7065> [東証S]、産業廃棄物処理の大栄環境 <9336> [東証P]、製造業の国内回帰のメリットを受けるnms ホールディングス <2162> [東証S]などに妙味があろう。

2023年10月6日 記

株探ニュース

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