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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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4054 日本情報クリエイト

東証G
1,253円
前日比
+49
+4.07%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
27.9 5.06 0.40 3.89
時価総額 180億円
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日本情報C Research Memo(3):DXを支援する仲介ソリューションと管理ソリューションをワンストップで提供


■事業概要

1. 事業概要
日本情報クリエイト<4054>は、全国の中小規模の不動産仲介会社及び賃貸管理会社のDXを支援するワンストップクラウドソリューションとして、各々の不動産業務フローに沿った一気通貫のプロダクトラインナップを提供している。サービス区分は不動産仲介業務を対象とする仲介ソリューション、賃貸管理業務を対象とする管理ソリューションである。新たなサービスの開発や関連業界とのデータ連携拡充にも注力している。

(1) 仲介ソリューション
不動産仲介会社向けの主要プロダクトは、業者間物件共有・物件仕入領域のDXを支援する不動産業者間物件流通サービス「不動産BB」、子会社リアルネットプロの「リアプロ仲介」「リアプロ管理」、集客・追客領域のDXを支援する不動産ホームページ制作ツール「Web Manager Pro」シリーズ、不動産ポータルサイト一括掲載「物件データ連動」、契約領域のDXを支援するオンライン入居申込「電子入居申込サービス」、オンライン契約システム「電子契約サービス」などである。

このうち「不動産BB」は全国の不動産情報をデータ化し、不動産事業者間の物件情報の共有をリアルタイムに実現するWebサービス(無償)である。2022年11月には「不動産BB」を一気通貫の仲介業務支援プラットフォームとしてリニューアルした。子会社リアルネットプロの「リアプロ仲介」「リアプロ管理」も同様に管理会社と仲介会社をつなぐ業者間物件サービス(仲介は無償、管理は有償)である。

(2) 管理ソリューション
賃貸管理会社向けの主要プロダクトは、入居管理・更新管理・請求管理・入金管理・オーナー送金・修繕管理など幅広い業務のDXを支援する賃貸物件総合管理システム「賃貸革命」、入居者コミュニケーションサービス「くらさぽコネクト」、「賃貸革命」に蓄積されたデータを自動分析して賃貸管理状況の「見える化」を実現する「経営分析オプション」、賃料及び空室率に関する指標情報提供サービスのクリエイト賃貸住宅インデックス「CRIX」、データを生かした新たなソリューションとしてのAI賃料査定搭載オーナー向け満室戦略レポーティングサービス「空室対策ロボ」などである。

このうち「賃貸革命」は同社の売上高の約5割を占める主力プロダクトである。管理業務の効率化を実現するのみならず、登録された基礎データを活用することによって仲介業務の成約率向上などにつなげることも可能になる。「くらさぽコネクト」は「賃貸革命」と連携して入居者又はオーナーと手軽にコミュニケーションが取れるスマホアプリである。

2023年8月には、アマゾン・ウェブ・サービス(以下、AWS)の「AWS Data Exchange」を通じて、「CRIX」を有料コンテンツとして提供開始した。「AWS Data Exchange」上での有料コンテンツとしての提供は今回の同社の「CRIX」が2例目となる。「空室対策ロボ」は、2023年3月に満室経営戦略レポート自動作成ロボ「参謀くん」を展開するStudio LOC合同会社と業務提携して共同開発し、2023年8月に発売開始した。

(3) 新サービス開発・関連事業者とのデータ連携
同社は、不動産DXプラットフォームによって不動産仲介・賃貸管理会社向けに多彩なサービスを提供するとともに、大手の不動産ポータルサイトや家賃保証会社など周辺関連事業者とのデータ連携によって顧客の業務効率化や利便性向上を推進している。

2023年6月期の新たなデータ連携としては、2022年7月に「賃貸革命」が(株)ハッチ・ワークの月極駐車場オンライン管理システム「アットパーキングクラウド」とデータ連携、「電子入居申込サービス」がプラザ賃貸管理保証(株)の「PLAZA Guarantee」と提携、2022年9月に「電子入居申込サービス」が(株)鉄壁と提携、「賃貸革命」「Web Manager Pro」などが(株)スペースリーのVRクラウドソフト「スペースリー」と連携、2022年10月に「電子入居申込サービス」が(株)ルームバンクインシュア(グッドコムアセット<3475>の子会社)と提携、「電子入居申込サービス」が(株)ひなた保証と提携、2022年11月に「電子入居申込サービス」が(株)USEN(USEN-NEXT HOLDINGS<9418>のグループ会社)の「テナント家賃保証」と提携、「電子入居申込サービス」が(株)日専連ジェミスと提携、2022年12月に「電子入居申込サービス」が(株)レクストレントプラスと提携、2023年2月に「電子決済サービス」が(株)DGフィナンシャルテクノロジーと連携、2023年4月に「電子入居申込サービス」が(株)レキオスと提携した。

さらに2024年6月期の新たなデータ連携としては、2023年7月に「電子入居申込サービス」が(株)賃貸保証サポートと提携、「賃貸革命」が(株)プロトソリューションの沖縄県最大の不動産ポータルサイト「グーホーム」と連動した。

また2022年12月には「Web Manager Pro」シリーズと「WEB広告運用サービス」が、センチュリー21・ジャパン<8898>の加盟店向けの提携商品となった。「賃貸革命」及び「スタートバリュー・プラン」に続く3番目の商品提携である。2023年1月には、あんしん保証(株)が「電子契約サービス」を導入した。

同社と子会社リアルネットプロの連携としては、2022年11月に「賃貸革命」と「リアプロ」が連携開始、2023年2月に「Web Manager Pro」シリーズと「リアプロ」が連携開始、2023年7月に「賃貸革命」と「WEB申込プロ」が連携開始した。なお今後は、国内最大級の業者間物件流通サービスの「不動産BB」と「リアプロ」を一本化(開発中)するとともに、一本化したサービスを有償サービスとすることも想定している。

同社におけるAI活用における取り組みについては、政府の官民連携による国内生成AI投資強化方針を受けてデータ戦略部門に新たなチームを組成し、不動産DXに向けて研究開発を促進すると2023年5月に発表した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

《SI》

 提供:フィスコ

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