RIZAP-G Research Memo(8):自己資本比率22.6%と積極投資を行うなかで一定水準を維持
■業績動向
2. 財務状況
RIZAPグループ<2928>の2023年6月末の資産合計は前期末比3,282百万円増の145,931百万円となった。このうち流動資産は同1,259百万円減の65,937百万円であり、たな卸資産の増加(同1,063百万円増)等があったものの、現金及び預金の減少(同2,353百万円減)があったことが主な要因である。非流動資産は同4,542百万円増の79,994百万円であり、有形固定資産の増加(同2,689百万円増)、使用権資産の増加(同2,316百万円増)等が主な要因である。
負債合計は前期末比7,042百万円増の125,579百万円となった。このうち流動負債は同5,494百万円増の81,415百万円であり、短期借入金及び短期リース負債の増加による有利子負債の増加(同4,127百万円増)、営業債務及びその他の債務の増加(同1,989百万円増)が主な要因である。非流動負債は同1,547百万円増の44,163百万円であり、長期借入金及び長期リース負債の増加による有利子負債の増加(同1,182百万円増)が主な要因である。資本合計は同3,759百万円減の20,352百万円となった。親会社株主に帰属する四半期純損失の計上等により利益剰余金が減少したことが主な要因である。
経営指標では、2023年6月末の流動比率は96.3%と安全性の目安である100%を一時的に割り込んだものの、2023年8月の長期借入金及び資本性劣後ローンによる資金調達(67.5億円)により105.8%を超える水準に回復している。自己資本比率(資本合計÷総資産で算出)は22.6%と積極投資を行うなかで低下してきたが、一定水準を維持する。今期以降は、chocoZAP事業の黒字化に伴う純資産の増加及びchocoZAPの営業キャッシュ・フロー良化による借入金返済が進捗するため、自己資本比率が改善する見込みである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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提供:フィスコ