KaizenPF Research Memo(6):2023年12月期通期はEBITDA増益・営業黒字予想
■今後の見通し
● 2023年12月期通期連結業績予想の概要
Kaizen Platform<4170>の2023年12月期通期の連結業績予想は期初計画を据え置いて、売上高が前期比68.7%増の4,500百万円、EBITDAが同26.5%増の200百万円、営業利益が30百万円(前期は102百万円の損失)、経常利益が3百万円(同127百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益が0百万円(同285百万円の損失)としている。将来の成長を見据えて人材拡充などの先行投資を継続するが、クロスセル・アップセル戦略の進展に加えて、子会社ハイウェルの通期連結も寄与して大幅増収、EBITDA増益、営業黒字を見込んでいる。
動画ソリューションについては前期に、iOS/アンドロイドのプライバシー強化に伴うターゲティング精度低下の影響で大口顧客の需要が落ち込み、ARPU向上に向けたクライアントポートフォリオ転換を進めたが想定以上の時間を要した。この対策として、全社ベースでクロスセル・アップセル戦略を加速させるため営業組織を一本化するとともに、市場環境に合わせた商品ポートフォリオの組み替えを推進して再成長軌道を目指す方針である。第2四半期累計は集客改善が回復途上のためEBITDA 減益・営業損失だったが、積極的な営業体制構築や提供サービス再編により、クロスセル・アップセル戦略によるリカーリング売上の拡大やARPU向上の進展が下期から見込まれるため、通期会社予想の達成は可能と弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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提供:フィスコ