フォーバル Research Memo(7):2024年3月期は1円増配の年28.00円、配当性向37.9%を予想
■株主還元策
フォーバル<8275>は、配当による株主への利益還元を重要な経営課題の1つとして認識している。配当金の決定に関しては、今後の事業計画や財務状況など、中長期的観点から内部留保と安定した成果配分、双方のバランスに配慮して配当金を決定するとしており、配当性向の目標は公約していない。実績では、安定的な利益成長を背景に継続的な増配を続けており、過去10期の配当金は増配または維持、配当性向は30%前後からそれ以上を実施してきた。2024年3月期は、堅調な増益予想を背景に、配当金28.00円(1円増配)、配当性向37.9%を予想する。
同社は2023年6月に「資本コストや株価を意識した経営の実現の対応」に関する考え方や取り組みを発表した。これまで同社では、企業価値の維持向上に努め、資本構成(自己資本比率)、資本効率(株主資本利益率(ROE)等)、株主還元(配当、自己株式取得等)の最適なバランスを考慮した経営を行ってきており、結果として資本コストを上回る資本収益性を実現しており、今後もGDX化の伴走型アドバイザーとしての経営戦略を継続する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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提供:フィスコ