参天薬が続落、上方修正後の今期営業益見通しは市場のコンセンサスを下回る
参天製薬<4536>が続落した。20日、24年3月期の連結業績予想の修正を発表した。コアベースでの売上収益の見通しは2730億円から2850億円(前期比2.1%増)と、減収予想から一転して増収を計画。コア営業利益は460億円から500億円(13.0%増)に見通しを引き上げた。海外事業が好調に推移したほか、米州医薬品販売事業の合理化が順調に進み、計画を前倒しして完了するメドが立ったという。フルベースでの今期の業績予想も上方修正しており、営業損益の黒字額は320億円から350億円(前期は30億9000万円の営業赤字)に見直した。だが、修正後のフルベースの営業黒字額は、360億円台とする市場のコンセンサスをやや下回っており、物足りないと受け止めた投資家の売りが株価に下落圧力を掛けたようだ。
出所:MINKABU PRESS
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