神戸物産---3Q売上高は2ケタ増収、食品製造工場の生産能力の増強や積極的な商品開発を推進
神戸物産<3038>は12日、2023年10月期第3四半期(22年11月-23年7月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比12.9%増の3,387.67億円、営業利益が同6.6%増の232.78億円、経常利益が同4.0%減の226.94億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同2.1%減の155.90億円となった。
業務スーパー事業の売上高は前年同期比12.1%増の3,280.67億円となった。当第3四半期累計期間において、国内グループ工場で製造するオリジナル商品と、世界の本物をコンセプトにした自社直輸入品による、魅力あふれるプライベートブランド商品等をベストプライスで販売する「業務スーパー」の出店状況は、出店34店舗、退店9店舗、純増25店舗の結果、総店舗数は1,032店舗となった。新規出店の内訳は、直轄エリア26店舗、地方エリア8店舗となっている。出店に関しては九州地方を中心として全国的に新規出店があり、当年度の出店計画に対しても順調に進捗している。経営成績については、為替の急激な変動や物価上昇による仕入れコストの増加があったものの、価格戦略が功を奏したことや、「業務スーパー」の魅力であるプライベートブランド商品が多くのメディアで取り上げられたことで、業績の拡大が続いている。
外食・中食事業の売上高は同54.7%増の79.94億円となった。当第3四半期累計期間において、「神戸クック・ワールドビュッフェ」の出店状況は、出店3店舗、退店0店舗、純増3店舗の結果、総店舗数が14店舗となった。焼肉オーダーバイキングの「プレミアムカルビ」の出店状況は、出店3店舗、退店0店舗、純増3店舗の結果、総店舗数は19店舗となった。また、惣菜店の「馳走菜(ちそうな)」の出店状況は、出店17店舗、退店2店舗、純増15店舗の結果、総店舗数は全国で102店舗となった。「神戸クック・ワールドビュッフェ」については、メニューの改廃等による顧客満足度の向上に努めてきた。また、集客は新型コロナ拡大前に近い水準まで回復してきている。「プレミアムカルビ」については、メディアで紹介される機会も増加し、年々その注目度が高まっている。多くの顧客に利用されていることに加え、新規出店による店舗数の増加もあり、事業の拡大と効率化が進んだ。「馳走菜(ちそうな)」については、顧客ニーズをとらえたメニュー構成や新メニューの投入で集客力を増している。加えて、店舗数の大幅な増加もあって売上高を拡大している。
エコ再生エネルギー事業の売上高は同20.5%増の26.75億円となった。当第3四半期累計期間については、新規発電所の稼働はなかったが、2022年6月から稼働している福島県西白河郡西郷村の発電所が期初から売上に寄与している。なお、稼働中の発電所と発電量は、太陽光発電所が18ヵ所で約51.0MW、木質バイオマス発電所が1ヵ所で約6.2MWとなっており、既存発電所も順調に稼働を続けている。
2023年10月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比8.2%増の4,400.00億円、営業利益が同6.8%増の297.00億円、経常利益が同1.2%増の325.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.8%増の212.00億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ