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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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6430 ダイコク電機

東証P
3,420円
前日比
+30
+0.88%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
6.0 1.11 3.51 1.67
時価総額 506億円
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【杉村富生の短期相場観測】 ─テスラ、アームの人気がハイテク株を刺激!


「テスラ、アームの人気がハイテク株を刺激!」

●低PBR銘柄物色の流れも継続!

 いや~、すさまじい買い気である。株価指標(騰落レシオなど)は過熱状況を示し、「ちょっとやりすぎ」との声が聞かれる。しかし、銀行株に代表される低PBR銘柄とハイテク系セクターの混合物色だ。古来、「もうはまだなり」というが、日経平均株価は6月19日の高値(3万3772円)奪回を目指しているのだろう。

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]、みずほフィナンシャルグループ <8411> [東証P]、三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]が強い。順調にPBR1倍水準を狙っている。京葉銀行 <8544> [東証P]はPER9.6倍、PBR0.29倍と出遅れが著しい。配当は22円を計画している。

 プライム市場の地銀株は多くがPBR1倍割れだ。このままではスタンダード市場に“降格”となる。これは避けたいだろう。なにしろ、「信用第一」の業態である。日銀の金融政策の転換(長短金利操作の修正、ないしは解除)を受け、利ザヤは確実に拡大する。あとは増配、自社株買いなどの株価対策が必要になる。これは各行が断行すると思う。

 ハイテク系セクターについてはECB(欧州中央銀行)、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げピークアウトが接近しているうえ、ジリ高のSOX(フィラデルフィア半導体株指数)、テスラ<TSLA>の好人気、14日のソフトバンクグループ <9984> [東証P]傘下の英アーム<ARM>のナスダック上場が株価を支援する。

 アームは公開価格51ドルに対し、初値は56.1ドル、引け値は63.59ドルだった。公開価格比25%の上昇だ。時価総額は650億ドル(約9.6兆円)に膨らんだ。ソフトバンクグループが発行株式数の9割を保有する。スマートフォン向け半導体、人工知能(AI)関連に強みを持ち、エヌビディア<NVDA>が同社株を取得の意向である。

●「続く流れに逆らうな、ついていくのが儲けの道」

 物色面では、ド真ん中の主軸株が柱になる。正直、流動性に欠ける“小物”は分が悪い。もちろん、サンクゼール <2937> [東証G]、大栄環境 <9336> [東証P]、プラスアルファ・コンサルティング <4071> [東証P]、クリアル <2998> [東証G]、サンバイオ <4592> [東証G]、アーレスティ <5852> [東証P]などには期待できる。

 いわゆる、テーマ性内包の好業績銘柄だ。デクセリアルズ <4980> [東証P]、アイホン <6718> [東証P]、テラプローブ <6627> [東証S]、ダイコク電機 <6430> [東証P]は抜群に強い。ダイコク電機の2024年3月期の1株利益は最終的に500円(第1四半期に通期予想を上回っている)を超えるだろう。

 主軸株は中国関連の一角を除き、ほぼ全面高だが、ソニーグループ <6758> [東証P]、日立製作所 <6501> [東証P]、ホンダ <7267> [東証P]、TDK <6762> [東証P]、三菱商事 <8058> [東証P]、トヨタ自動車 <7203> [東証P]などに妙味があろう。この局面は「続く流れに逆らうな、ついていくのが儲けの道」である。

2023年9月15日 記

株探ニュース

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