新興市場銘柄ダイジェスト:スキー場開発は大幅に反発、エッジテクノロジがストップ安
<5244> jig.jp 414 +30
大幅に6日ぶり反発。東証が11日から信用取引に関する規制措置を解除し、売買が活性化するとの期待が広がっている。前営業日まで新規の売付及び買付に係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする規制措置を受けていた。日証金も増担保金徴収措置を解除している。jig.jp株は8月21日に年初来高値(550円)を記録した後、9月8日に378円まで下落するなど水準を切り下げていたため、下げ過ぎ感も買いを後押ししているようだ。
<4268> エッジテクノロジ 748 -150
ストップ安。24年4月期第1四半期(23年5-7月)の営業利益を前年同期比66.1%減の0.26億円と発表している。売上高はAIアルゴリズム実装の需要を取り込んで1.3%増の6.60億円と増収を確保したが、採用強化に伴う採用費・人件費の増加が響き、減益となった。通期の営業利益予想は前期比17.9%減の2.00億円で据え置いた。進捗率は13.0%にとどまっており、業績の先行きに対する警戒感から売りが先行しているようだ。
<6049> イトクロ 346 -33
大幅に続落。23年10月期の営業損益予想を従来の2.50億円の黒字から3.75億円の黒字(前期実績1.97億円の赤字)に上方修正している。リスティング広告の単価高騰が落ち着いたことから、利益が上振れる見通しとなった。業績修正を好感して朝方に年初来高値を更新したが、修正後の通期予想が第3四半期累計(22年11月-23年7月)の営業損益実績(5.53億円の黒字)を下回ることが嫌気され、利益確定売りが出ているようだ。
<6094> フリークHD 967 +16
大幅に続伸。UUUM<3990>に対する株式公開買い付け(TOB)が8日で終了し、同社は15日付でフリークアウト・ホールディングスの連結子会社になると発表している。株式に換算した応募数は1040万3982株で、買付予定数の上限(1334万8465株)を下回ったことから全てを買い付ける。買付価格は1株につき727円、取得価額は概算で77.10億円。議決権所有割合は50.77%となる。UUUMの上場は維持される予定。
<4880> セルソース 2468 +106
大幅に3日ぶり反発。動物再生医療技術研究組合(PARM)に加盟し、同組合を通じてイヌの変形性関節症、外傷性角膜潰瘍、乾性角結膜炎等を対象としたイヌ血小板由来成長因子療法の臨床研究を開始すると発表している。イヌ血小板由来成長因子は、ドナーとなるイヌの血液から作製された多血小板血漿に対して無細胞化とフリーズドライ処理を施したもの。局所に投与することで組織の修復や疼痛軽減などの効果が期待できるという。
<6040> スキー場開発 1181 +111
大幅に反発。24年7月期の営業利益予想を前期比30.3%増の13.50億円と発表している。子供向けなどのプログラム内容の充実やノンスキーヤーの来場者の増加に向けて取り組むほか、インバウンド来場者向けの営業活動などを実施する。同時に発表した23年7月期の営業利益は308.0%増の10.36億円で着地した。ウインターシーズンでインバウンドの来場者数が回復傾向にあり、大幅増益に貢献した。
《ST》
提供:フィスコ