三機サービス Research Memo(7):環境改善事業において、既存の設備を使ったコスト削減を提案・フルサポート
■CSRの取り組み
国の基準や社会情勢・CSRの観点などから、社会全体で省エネ・節電・コスト削減といったニーズが高まっているなか、三機サービス<6044>では環境改善事業において、新規での設備投資だけではなく、既存の設備を使ったコスト削減を提案・フルサポートしている。省エネ商材としては、空調の吸気口に置くだけで吸気流速や熱交換効率を高め、空調の消費電力を10%~25%下げる「Eco Plate」を拡販している。このプレート1枚の設置により、スギの木換算で年間約20本分相当のCO2削減効果が期待できる。
設備コストダウンの提案例としては、「ポンプインバータ制御」が挙げられる。ポンプをインバータ制御化することで、無駄な水量を抑制すると同時に、消費電力を負荷容量に応じてダウンさせ、省エネを図る。また、「省エネコンサルティング」として、法令に対する対処、アドバイス、省エネルギー提案を中心に、顧客と一体となって環境対策を進め、運用改善と設備改善をトータルにサポートしている。さらに、「熱源リプレース」として、熱源設備の導入提案や設備の更新などに適用する補助金の活用についてもアドバイスするほか、LED照明の導入にあたっての設計や商品の選び方などを提案し、省電力化に寄与している。また、2023年1月より、国内の食品製造事業者が排出する「揚げカス」を回収・加工し、資源として飼料や燃料、電気に変える循環型の再生エネルギープロジェクト「エコリオステーションプロジェクト」に参画した。同社は、この環境関連事業の企画・運営を行う(株)エコリオが製作し、全国の食品製造業者が設置する、揚げカス搾り機の据付・保守メンテナンスを担当していく計画である。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
《SO》
提供:フィスコ