インテリックス Research Memo(7):2024年5月期は上期で在庫調整を完了し、下期からの利益回復を目指す
■今後の見通し
1. 2024年5月期の業績見通し
インテリックス<8940>の2024年5月期の連結業績は、売上高で前期比17.7%増の48,543百万円、営業利益で同8.4%増の769百万円、経常利益で同52.3%増の364百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同145.5%増の247百万円を計画している。半期ベースで見ると、上期はリノヴェックスマンションの在庫適正化に伴うリノベーション事業分野の売上総利益率低下を想定しているため、営業利益は65百万円と落ち込むが、下期は売上総利益率が前期上期並みの水準まで回復する想定で営業利益も704百万円と増益に転じる見通しとなっている。また、通期の営業外収支は前期比で66百万円改善する見込み。リノヴェックスマンションの事業期間短縮に伴う資金効率の向上により金融収支が改善するほか、前期に実施したファイナンスに関連した支払手数料が減少する。
中古マンション市場全体は、在庫の増加や販売価格上昇による購買意欲の低下によって、調整局面が当面続くと会社側では見ており、そのなかで在庫の適正化を早期に完了するとともに、良質な物件の仕入に取り組むことでリノベーション事業分野の収益回復を図る。また、ソリューション事業分野は1棟もの収益物件のほか、リースバック物件の流動化や「アセットシェアリング」シリーズの販売等、多様な商品を販売していくことで増収増益を目指す。主要事業の売上計画について見ると、リノヴェックスマンションで前期比16.2%増の343億円(販売件数で同8.5%増の1,250件、平均販売単価で同4.5%増の2,748万円)、1棟もの収益物件で40億円、リースバック物件の流動化で19億円、「アセットシェアリング」シリーズで20億円、リノベーション内装事業で20億円、ホテル宿泊事業で7億円を見込んでいる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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提供:フィスコ