菱地所は14連騰、金利上昇モメンタム鈍化で不動産株の見直し機運続く
三菱地所<8802>は14連騰。年初来高値を連日で更新した。金利上昇が業績にはデメリットとされる不動産株だが、日銀が7月に長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の運用柔軟化に踏み切った後の国内の長期金利の上昇はここに来て一服感が出ている。この日、財務省が実施した10年債入札は、大きければ不調とみなされるテール(平均落札価格と最低落札価格の差)が10銭と、前回8月の入札(8銭)から拡大。これを受けて債券売りの流れとなっているが、債券価格の急激な下落(急激な金利上昇)までには至っていない。米国では米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ停止観測が広がっているとあって、不動産株への見直し機運が続いているようだ。直近で米系証券会社が格上げした三井不動産<8801>は4日続伸。住友不動産<8830>は4000円台に乗せ、2021年11月以来の高値圏で推移している。
出所:MINKABU PRESS
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