ジーニー---1Qは2ケタ増収、マーケティングSaaS事業が順調に推移
ジーニー<6562>は10日、2024年3月期第1四半期(23年4月-6月)連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が前年同期比22.3%増の17.95億円、売上総利益が同17.2%増の13.72億円、営業利益が同43.7%減の1.07億円、税引前利益が同97.6%減の0.05億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同99.4%減の0.01億円となった。
広告プラットフォーム事業の売上収益は前年同期比0.9%減の9.48億円、セグメント利益は同11.6%減の4.60億円となった。サプライサイドビジネスにおいて、新規媒体の開拓及び得意領域におけるシェアの拡大を進めたほか、新機能や新プロダクトの開発を進めた。また、デマンドサイドビジネスにおいては、コロナ禍でも伸びているECサイトやオンラインサービスを中心に事業を拡大した。さらに、サイジニア<6031>のグループ会社であるデクワスが運営するネット広告サービス事業について、事業譲受した。リテールメディア向け収益最大化プラットフォーム「GENIEE RMP」ではZETAの提供するCXソリューション「ZETA CXシリーズ」及び、バリューコマース<2491>と新たに提携を開始した。デジタルOOH領域においては、屋外広告媒体との新規取引の増加により広告配信面を拡大したほか、広告流通量の増加に向けて新規配信先の獲得に取り組んだ。
マーケティングSaaS事業の売上収益は同55.2%増の6.03億円、セグメント利益は0.44億円(前年同期は0.07億円の損失)となった。「GENIEE SFA/CRM」においては、ChatGPTの活用による大幅な利便性向上のための機能をリリースし、また、AI機能が使えるオプションプラン「AIアシスタントプラン powered by GPT-4」をリリースした。
海外事業の売上収益は同85.5%増の3.06億円、セグメント利益は同27.8%減の0.56億円となった。2023年2月にZelto,Inc.を子会社化し、北米・インドを拠点に事業領域を拡大した。
2024年3月通期の連結業績予想については、売上収益が前期比48.7%増の96.00億円、売上総利益が同51.7%増の78.00億円、営業利益が同18.6%減の20.00億円、税引前利益が同16.6%減の19.00億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同29.1%減の15.00億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ