ファブリカコミュニケーションズ---1Qは2ケタ増収、SMSソリューショングループ・オートサービスグループが好調に推移
ファブリカコミュニケーションズ<4193>は9日、2024年3月期第1四半期(23年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比17.4%増の19.35億円、営業利益が同0.7%増の2.60億円、経常利益が同0.6%増の2.65億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同0.6%減の1.64億円となった。
SMSソリューショングループの売上高は前年同期比16.5%増の11.39億円、セグメント利益は同10.6%増の3.09億円となった。国内の携帯電話事業者全キャリアと直接接続の契約を行い、法人向けにSMS配信サービス「メディアSMS」の提供を行っている。新型コロナウイルス感染症の5類移行により、自治体から感染者へのSMS配信特需が剥落したものの、メディアSMS新規導入社数が好調に増加した。
U-CARソリューショングループの売上高は同9.9%増の3.34億円、セグメント利益は同2.7%減の0.87億円となった。中古車販売業務支援クラウドサービス「symphony」を提供し、自動車アフターサービスに関連する事業者のビジネスを支援している。symphony導入社数が2023年3月期末から95社増加して3,855社となった一方、新卒採用による積極的な人材投資を行った。
インターネットサービスグループの売上高は同14.4%増の0.68億円、セグメント損失は0.12億円(前年同期は0.04億円の損失)となった。他セグメントへのWEB集客支援を担っているほか、独自でも自動車WEBマガジンの運営や、中古車一括査定サービスの提供、EC事業者向けCRMプラットフォームの提供等を行っている。2023年3月にEC事業者向けCRMプラットフォーム「アクションリンク」事業を譲受し、事業成長に向けた投資を実施した。
オートサービスグループの売上高は同28.2%増の3.92億円、セグメント利益は同48.0%増の0.19億円となった。事故で損害を受けた自動車の修理、代車貸出、レッカーのワンストップサービスの提供と、自動車整備及び中古車販売事業を行っている。鈑金修理及びレンタカー事業、中古車販売が好調となった。
2024年3月期通期の連結業績予想について、売上高は前期比18.0%増の89.67億円、営業利益は同10.6%増の14.18億円、経常利益は同12.9%増の14.24億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同10.3%増の8.93億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ