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4193 ファブリカ

東証S
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前日比
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時価総額 94.5億円
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ファブリカ Research Memo(5):2023年3月期の売上高・営業利益は過去最高業績を達成(1)


■業績動向

1. 2023年3月期の業績概要
ファブリカコミュニケーションズ<4193>の2023年3月期の業績は、売上高7,600百万円(前期比29.7%増)、営業利益1,282百万円(同38.9%増)、経常利益1,262百万円(同34.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益810百万円(同41.1%増)と、売上高・営業利益ともに過去最高業績を更新した。主力のSMSソリューショングループの売上高が同38.2%増と全事業のなかでも最大の伸び率を示したことが寄与した。期初に想定していなかったコロナ関連特需(SMSソリューショングループ事業における自治体向け配信)が売上高で約2億円発生し、利益率も高かったことが最大の上振れ要因と見られるが、これを除いても過去最高の売上高・営業利益を更新しており、着実に業績が拡大した。また、SMSソリューショングループにおける主要なKPIである「メディアSMS」の導入社数は2023年3月期第4四半期末で4,383社となり、前年同期末に比べて862社、第3四半期末と比べても245社の増加と新規顧客の順調な獲得が進んだ。

(1) SMSソリューショングループ
SMSソリューショングループは、売上高が前期比38.2%増の4,543百万円、営業利益が同38.8%増の1,299百万円となった。SMSが企業と顧客をつなぐ新たなコミュニケーション手段として幅広い分野で活用されたことにより、「メディアSMS」の導入社数の増加に加えて、既存顧客によるSMS配信数も増加したことが主因である。また、期初に想定していなかったコロナ関連の自治体向け特需も売上高で約200百万円発生し、利益率が他に比べて高いことから収益面で大きく貢献した。「メディアSMS」の導入社数は、2023年3月期第4四半期末時点で4,383社となった。前年同期末と比べて862社、第3四半期末からは245社増加しており、順調に推移した。

(2) U-CARソリューショングループ
U-CARソリューショングループは、売上高が前期比11.2%増の1,262百万円、営業利益が同6.8%増の342百万円となった。新規支店の開設や営業社員の採用といった各種投資を行い、営業基盤を強化したことで「symphony」の導入社数が増加した。「symphony」の導入社数は、2023年3月期第4四半期末時点で3,760社となった。前年同期末に比べ435社、第3四半期末からは116社増加しており、順調に推移した。レベニューチャーンレートは微増となったが、引き続き1%未満と低水準で推移しており大きな懸念はないと見られる。

(3) インターネットサービスグループ
インターネットサービスグループは、売上高が前期比3.5%増の267百万円、営業損失18百万円(前期は30百万円の損失)となった。前期と同水準の売上高を確保しながらも、コスト削減を進めた結果、営業損失は若干ながら縮小した。

(4) オートサービスグループ
オートサービスグループは、売上高が前期比29.6%増の1,526百万円、営業利益が同10.1%増の100百万円となった。鈑金修理及びレンタカー事業が堅調に推移したことに加え、高額な中古車の販売が寄与した結果、大幅な増収増益を達成した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)

《SI》

 提供:フィスコ

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