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東京株式(大引け)=412円高、米株高と円安追い風にTOPIXはバブル後最高値

 31日の東京株式市場は朝方から買い優勢の展開で、日経平均株価は大幅反発。前週末の米株高や為替のドル高・円安を好感し上値指向の強い地合いだった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比412円99銭高の3万3172円22銭と大幅反発。プライム市場の売買高概算は19億9793万株、売買代金概算は5兆1035億円。値上がり銘柄数は1525、対して値下がり銘柄数は279、変わらずは31銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク選好の地合いとなり、日経平均は大きく切り返す展開となった。一時600円を超える上昇をみせ、3万3400円台まで水準を切り上げる場面もあった。米国では前週末発表されたPCEコアデフレータの伸び率が市場予想を下回り、インフレ沈静化が改めて意識された。FRBによる利上げ打ち止めへの期待が高まり、投資家心理を強気に傾けた。これが東京市場に追い風となったほか、外国為替市場でドルが買い戻され急速に円安方向に押し戻されたことも、輸出セクター中心に買い人気を助長した。なお、TOPIXは今月3日の高値を上回り、1990年7月以来33年ぶりとなるバブル後高値を更新した。プライム市場の83%の銘柄が上昇する買い気の強い地合いで、売買代金は5兆円を超える高水準となった。

 個別では、ソシオネクスト<6526>が売買代金で2位となり大幅高、売買代金トップのレーザーテック<6920>も堅調だった。東京エレクトロン<8035>、ルネサスエレクトロニクス<6723>なども高い。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も大商いで上昇した。ソフトバンクグループ<9984>が堅調、トヨタ自動車<7203>も買いが優勢だった。三菱商事<8058>、日本製鉄<5401>なども値を上げた。また、エンプラス<6961>がストップ高となり、北越工業<6364>は値上がり率トップに買われた。

 半面、キーエンス<6861>が下落、アドバンテスト<6857>も冴えない動き。ファナック<6954>は大幅安に売られた。KDDI<9433>も安い。日本M&Aセンターホールディングス<2127>がストップ安となったほか、住友ファーマ<4506>が急落。アンリツ<6754>の下げも目立った。LIXIL<5938>、SGホールディングス<9143>なども大きく下値を探る展開に。

出所:MINKABU PRESS

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