日経平均は反発、米株高や円安で買い先行だが金利上昇への警戒感も/相場概況
日経平均は反発。先週末28日の米株式市場でNYダウは反発。個人消費支出(PCE)コア価格指数の伸びが予想を下回り、インフレ鈍化再確認で買いが先行。また、消費堅調も確認され、買い材料となった。さらに、個別企業の好決算や、金利低下を受けたハイテク買い再燃も相場を押し上げた。堅調な米株式相場を受けた今日の日経平均は369.60円高からスタート。米株高に加え、先週末28日に日銀金融政策決定会合の結果を受け乱高下した円相場が、一時1ドル=141円90銭台と先週末15時頃と比べ2円80銭ほど円安・ドル高水準となったことが株式市場で安心感となった。一方、先週末に発表された日銀の政策修正を受け、金利上昇への警戒感が強く、日経平均は前場に高値をつけた後は上値の重くなる時間帯もあった。
大引けの日経平均は前日比412.99円高の33172.22円となった。東証プライムの売買高は19億9793万株、売買代金は5兆1035億円だった。セクターでは精密機器、輸送用機器、鉄鋼などが上昇。一方、海運業、空運業、金属製品などが下落した。東証プライムの値上がり銘柄は全体の83%、対して値下がり銘柄は15%となった。
個別では、ソシオネクスト<6526>、日立<6501>、NEC<6701>、第一三共<4568>、ルネサス<6723>、デンソー<6902>、東電力HD<9501>、丸紅<8002>、トヨタ<7203>、信越化<4063>、三菱商<8058>、三井物<8031>、ホンダ<7267>、伊藤忠<8001>、HOYA<7741>、ファーストリテ<9983>が上げた。個別の材料では、第1四半期営業利益が前年同期比80.7%増となったソシオネクスト<6526>、同じく30.3%増となったSCSK<9719>、同じく21.1%増となったALSOK<2331>、同じく20.8%増となったSMS<2175>、第1四半期純利益が88.4%増となった日立<6501>、第1四半期営業損益が2563億円の黒字と前年同期の432億円の赤字から黒字に転換した関西電<9503>、第1四半期営業赤字が81.25億円と前年同期の153.41億円の赤字から赤字幅が縮小したNEC<6701>、24年3月期純利益と配当予想を上方修正した豊田通商<8015>、上半期営業利益が23.9%増で配当上方修正と自社株買いを発表したコクヨ<7984>が買われた。
一方、M&Aセンター<2127>、ファナック<6954>、キーエンス<6861>、スクリーンHD<7735>、商船三井<9104>、ヤクルト本社<2267>、郵船<9101>、KDDI<9433>、アドバンテスト<6857>が下げた。個別の材料では、第1四半期営業損益が0.57億円の赤字と前年同期の30.17億円の黒字から赤字に転じたアンリツ<6754>、第1四半期営業利益が79.9%減となったLIXIL<5938>、同じく52.6%減となった日本M&A<2127>、第3四半期累計の営業利益が13.8%減となったM&Aキャピ<6080>、上半期業績見込みを下方修正したアグロカネショ<4955>、24年3月期業績予想を下方修正したファナック<6954>、ミスミG<9962>が軟調な展開となった。
《SK》
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