サイバートラスト Research Memo(10):2023年3月期は年間35.0円配を実施
■サイバートラスト<4498>の株主還元策
株主還元策については、中長期的な企業価値の向上を目指した成長投資を積極的に行いつつも、中長期的視点で事業拡大を図る方針に対して株主からの理解を得るため、期末配当として年1回の剰余金の配当を安定的かつ継続的に実施していくことを基本方針としている。この基本方針に基づいて、2023年3月期の配当は年間35.0円(期末一括)とした。配当性向は19.4%である。また2024年3月期の配当予想は年間17.5円(期末一括)としている。2023年4月1日付の株式2分割を遡及換算すると2023年3月期と同額となる。予想配当性向は14.8%となる。
なお、同社は2022年4月の東証の市場区分見直しに伴うグロース市場への移行にあたって、2021年12月21日付で新市場区分の上場維持基準の適合に向けた計画書を作成していたが、その後、2023年3月31日時点で流通株式比率が27.6%となり、すべての基準を充たす見込みとなった。2025年3月末までに充足するという計画を前倒しで達成する見込みとなった。
■SDGsへの取り組み
同社は、SDGs(持続可能な開発目標)への取り組みについて、事業の成長とともに持続可能な社会の実現に貢献することを基本方針として、DXを支えるトラストサービス推進による安心・安全なデジタル社会の実現、オープンイノベーションによるテクノロジーの発展、レジリエントな組織づくりによる企業成長の実現、省資源・省エネルギー化によるサステナブルな社会への貢献に取り組むとしている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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提供:フィスコ