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4498 サイバートラスト

東証G
1,728円
前日比
+7
+0.41%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
16.3 2.32 1.01 50.39
時価総額 140億円
比較される銘柄
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サイバートラスト Research Memo(7):iTrustなど注力サービスが大幅伸長


■業績動向

2. サービス別動向
認証・セキュリティサービスの売上高は前期比5.5%増の3,543百万円となった。製品別では、注力しているiTrustが、DX市場拡大やマイナンバーカード交付率上昇に伴って同84.2%増収と高成長した。iTrustのパートナー(サイバートラスト<4498>がiTrustを提供しているプラットフォーム運営会社)数は同18社増加して38社となった。またサイバートラスト デバイスIDも高成長した。主力のSureServerも、成熟市場のなかでもシェアを伸ばして増収となった。SureServerの取引社数は同244社増加して1,947社となった。なお取引形態別では、ライセンス及びプロフェッショナルサービスが減収となったが、主力のリカーリングサービスが同13.5%増収と成長し、認証・セキュリティサービスにおけるリカーリングサービス売上比率は83.0%まで上昇した。

Linux/OSSサービスの売上高は前期比1.7%減の1,447百万円となった。微減収となったが、前期に発生した駆け込み需要(CentOS8のサポートが2021年12月で終了することに伴い、CentOSの延長サポート契約件数が増加)の反動の影響であり、この影響を除く調整後ベースでは同24.6%増収となった。Linuxサポートでは一部顧客の解約があったが、新規で国内最大手SNS事業者の大型案件を獲得した。また、全国のIT業、製造業、教育機関に向けたパートナー10社獲得も寄与した。取引形態別では、プロフェッショナルサービスがリカーリングサービスに注力した影響で前期比で減収となったが、リカーリングサービスは同1.2%増収(前期の駆け込み需要を除くベースでは同48.8%増収)となり、Linux/OSSサービスにおけるリカーリングサービス売上比率は68.1%に上昇した。

IoTサービスの売上高は前期比30.8%増の1,176百万円となった。前期の半導体不足の影響が一巡して大幅増収となった。主力のプロフェッショナルサービスが同30.4%増収となって全体を牽引した。EMLinuxは車載機器や産業機器の開発案件を獲得し、取引社数が同4社増加して7社となった。EMLinuxサポートは取引社数が同6社増加して10社となった。セキュリティコンサルは車載機器向け案件獲得が寄与した。子会社のリネオソリューションズの組込受託開発案件獲得も寄与した。リカーリングサービスは、現状は規模が小さいものの同107.9%増収となり、IoTサービスにおけるリカーリングサービス売上比率は6.8%となった。


財務面の高い健全性を維持
3. 財務の状況
財務面で見ると、2023年3月期末の資産合計は前期末比645百万円増加して7,868百万円となった。現金及び預金が同788百万円増加した。負債合計は同105百万円減少して2,243百万円となった。買掛金が同96百万円減少した。純資産合計は同750百万円増加して5,625百万円となった。利益剰余金が同725百万円増加した。この結果、自己資本比率は同4.0ポイント上昇して71.5%となった。弊社では、無借金経営であること、自己資本比率が高水準であることなどから、財務面で高い健全性が維持できていると評価している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

《SI》

 提供:フィスコ

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