サイバートラスト Research Memo(6):2023年3月期は大幅増益で着地、初配当を実施
■業績動向
1. 2023年3月期の連結業績概要
サイバートラスト<4498>の2023年3月期の連結業績は、売上高が前期比7.6%増の6,167百万円、営業利益が同21.3%増の1,053百万円、経常利益が同22.1%増の1,065百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同36.8%増の725百万円と、増収・大幅増益で着地した。
全サービスが伸長(Linux/OSSサービスは微減収の形だが、前期に発生した駆け込み需要を除く調整後ベースでは増収)した。特に注力しているリカーリング売上が、認証・セキュリティサービスのiTrustを中心に大幅伸長して過去最高となり、収益性が向上して人材・設備・研究開発投資を吸収した。リカーリング売上比率は64.9%で前期比2.1ポイント上昇した。売上総利益は同12.6%増加し、売上総利益率は同2.1ポイント上昇して46.8%となった。販管費は同8.2%増加し、販管費比率は同0.1ポイント上昇して29.7%となった。この結果、営業利益率は同1.9ポイント上昇して17.1%となり、過去最高を更新した。なお期末に初配当を実施した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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提供:フィスコ