エアーテック Research Memo(2):国内唯一のクリーンエアーシステム専門メーカー
■会社概要
1. 会社概要
日本エアーテック<6291>は、国内唯一のクリーンエアーシステム専門メーカーであり、総合的な製品群と専門性の高い技術力を強みに、クリーン関連製品をグローバルに提供する。高い清浄環境を必要とする半導体・電子分野及びバイオ分野を主軸に多数の製品及び設計・施工技術を有しており、主力製品の国内市場シェアはいずれも国内トップである。同社独自調査による推定値では、浄化された空気を供給する「ファンフィルターユニット(FFU)」のシェアは64%、生物学的実験において必要不可欠な設備である「安全キャビネット」は35%、クリーンルームの出入り口等に設置される「エアーシャワー」は36%、塵埃(ちり、ほこり)や雑菌の混入を防ぎながら作業を行うための「クリーンベンチ」は34%、空気清浄度が確保された空間設備の「クリーンブース」は50%のシェア(台数ベース)となっている。
また、(公社)日本空気清浄協会、(一社)日本科学機器協会、日本バイオセーフティ学会、SEMIジャパン、IEST(米国環境科学技術協会) Institute of Environmental Sciences and Technology、ISPE(国際製薬技術協会) International Society of Pharmaceutical Engineering、FIRM(再生医療イノベーションフォーラム)Forum for Innovative Regenerative Medicine等の協会・団体に加盟している。
2. 沿革
1973年に空気清浄機器の製造及び販売を目的として同社を設立し、2023年12月期で創立50周年を迎える。創業初期より社是「世界に通用するクリーンエアーシステムを確立し社会に貢献する」を掲げ、1974年3月に標準型クリーンベンチが完成したほか、低騒音ファン(LNF-1)を開発した。1975年2月にはエアーシャワー装置をはじめとする多種のクリーンエアーシステム製品の製造を開始した。1976年12月に埼玉県草加市に草加工場を新設した。1991年11月に店頭上場し、1997年7月に東証2部に株式を上場、2005年6月に東証1部に昇格し、2022年4月には東証の再編に伴い東証プライム市場に上場した。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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提供:フィスコ