利益成長【青天井】銘柄リスト〔3-5月期〕 17社選出 <成長株特集>
2月期決算企業を中心とする23年3-5月期(3ヵ月決算)の決算発表が出そろった。本特集では、3-5月期に過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益成長“青天井”状況になっている銘柄にスポットライトを当てた。
下表では、時価総額100億円以上の銘柄の中から、本決算月にかかわらず、23年3-5月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益を上回る見通しを示している17社を選び出し、3-5月期経常利益の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、フリーランスITエンジニアの人材紹介を展開するTWOSTONE&Sons <7352> [東証G]。23年3-5月期(第3四半期)は企業の旺盛なDX需要を追い風に、エンジニアマッチングプラットフォームサービスの成長が継続し、経常利益は1億4700万円と過去最高だった前年同期実績を44.1%上回って着地。22年9月-23年5月期(第3四半期累計)の同利益は2億8600万円と通期計画2億4600万円をすでに上回っており、業績上振れは確実とみられる。株価は19日に上場来高値1611円まで上値を伸ばしている。
2位に入ったのは新築住宅などの建築確認検査を全国展開するERIホールディングス <6083> [東証S]。3-5月期(第4四半期)は建設コンサルタント企業の買収効果でソリューション事業の収益が急拡大したほか、省エネ性能表示(BELS)などの省エネ関連業務も大きく伸びた。併せて発表した24年5月期の経常利益は前期比2.6%増の24億円と3期連続で過去最高益を更新する見通しだ。株価は約10年2ヵ月ぶりの高値圏を快走する展開となっている。
続く3位にリスト入りした竹内製作所 <6432> [東証P]の3-5月期(第1四半期)経常利益は前年同期比45.1%増の83.8億円に拡大し、2四半期連続で過去最高益を達成した。欧米でミニショベルやクローラーローダーなど小型建機の旺盛な需要が続いたことに加え、値上げや円安効果も利益を押し上げた。
4位に入ったヨシムラ・フード・ホールディングス <2884> [東証P]の3-5月期(第1四半期)は、マルキチなど新たにM&Aで加わった6社の業績上積みが収益を押し上げた。また、新型コロナウイルスに対する規制の緩和を背景に、ホテル向けに水産加工品を販売するシンガポールのPacific Sorbyなど海外子会社の業績が回復したほか、国内における価格改定や生産効率化の成果なども大幅増益につながった。
6位のパルグループホールディングス <2726> [東証P]は雑貨店「スリーコインズ」の好調が継続したほか、衣料事業ではタウン系の急回復に加え、カジュアル系も前期からの勢いが衰えずに推移し、3-5月期(第1四半期)は売上高、経常利益ともに過去最高を更新した。併せて、8月末時点の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことも好感され、株価は12日に上場来高値4330円まで上値を伸ばす場面があった。
13位にリストアップされたネクステージ <3186> [東証P]の3-5月期(第2四半期)は、経常利益が60.5億円(前年同期比31.4%増)と3四半期ぶりに最高益更新を果たした。中古車販売店の出店拡大を背景に小売り販売台数が大幅に増加したうえ、買い取り台数や車検台数も大きく伸びた。また、商品単価構成の見直しで滞留在庫処分による損失を回避し、1台当たり利益も改善した。決算発表を受けて株価は連日上昇し、青空圏を舞う展開となっている。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 3-5月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<7352> TWOST 44.1 147 102 23.0 246 200 183
<6083> ERIHD 32.2 788 596 2.6 2400 2340 9.3
<6432> 竹内製作所 26.8 8383 6609 11.8 23900 21379 12.2
<2884> ヨシムラHD 22.9 622 506 19.0 1575 1323 35.3
<2471> エスプール 21.8 1097 901 15.3 3596 3118 18.8
<2726> パルHD 19.4 5833 4886 4.1 16720 16061 16.4
<7068> FフォースG 18.0 341 289 32.7 1354 1020 26.7
<9418> USENHD 17.7 5614 4771 17.0 19000 16241 19.0
<7818> トランザク 15.0 1443 1255 39.5 4609 3304 17.3
<3093> トレファク 14.4 1042 911 9.6 2874 2622 17.7
<3558> ジェイドG 8.2 543 502 20.9 1750 1448 12.4
<2153> E・JHD 8.0 5170 4786 2.0 4800 4706 7.8
<3186> ネクステージ 7.5 6050 5627 28.4 24500 19080 17.4
<9793> ダイセキ 7.5 4040 3758 0.6 13200 13118 25.0
<1419> タマホーム 7.3 5548 5169 4.6 14100 13477 10.9
<3543> コメダ 3.7 2246 2165 8.1 8650 8001 21.1 *
<3479> TKP 2.9 1758 1708 5.2 5000 4752 17.0
※ 2022年5月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業、最終赤字を見込む企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
下表では、時価総額100億円以上の銘柄の中から、本決算月にかかわらず、23年3-5月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益を上回る見通しを示している17社を選び出し、3-5月期経常利益の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、フリーランスITエンジニアの人材紹介を展開するTWOSTONE&Sons <7352> [東証G]。23年3-5月期(第3四半期)は企業の旺盛なDX需要を追い風に、エンジニアマッチングプラットフォームサービスの成長が継続し、経常利益は1億4700万円と過去最高だった前年同期実績を44.1%上回って着地。22年9月-23年5月期(第3四半期累計)の同利益は2億8600万円と通期計画2億4600万円をすでに上回っており、業績上振れは確実とみられる。株価は19日に上場来高値1611円まで上値を伸ばしている。
2位に入ったのは新築住宅などの建築確認検査を全国展開するERIホールディングス <6083> [東証S]。3-5月期(第4四半期)は建設コンサルタント企業の買収効果でソリューション事業の収益が急拡大したほか、省エネ性能表示(BELS)などの省エネ関連業務も大きく伸びた。併せて発表した24年5月期の経常利益は前期比2.6%増の24億円と3期連続で過去最高益を更新する見通しだ。株価は約10年2ヵ月ぶりの高値圏を快走する展開となっている。
続く3位にリスト入りした竹内製作所 <6432> [東証P]の3-5月期(第1四半期)経常利益は前年同期比45.1%増の83.8億円に拡大し、2四半期連続で過去最高益を達成した。欧米でミニショベルやクローラーローダーなど小型建機の旺盛な需要が続いたことに加え、値上げや円安効果も利益を押し上げた。
4位に入ったヨシムラ・フード・ホールディングス <2884> [東証P]の3-5月期(第1四半期)は、マルキチなど新たにM&Aで加わった6社の業績上積みが収益を押し上げた。また、新型コロナウイルスに対する規制の緩和を背景に、ホテル向けに水産加工品を販売するシンガポールのPacific Sorbyなど海外子会社の業績が回復したほか、国内における価格改定や生産効率化の成果なども大幅増益につながった。
6位のパルグループホールディングス <2726> [東証P]は雑貨店「スリーコインズ」の好調が継続したほか、衣料事業ではタウン系の急回復に加え、カジュアル系も前期からの勢いが衰えずに推移し、3-5月期(第1四半期)は売上高、経常利益ともに過去最高を更新した。併せて、8月末時点の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことも好感され、株価は12日に上場来高値4330円まで上値を伸ばす場面があった。
13位にリストアップされたネクステージ <3186> [東証P]の3-5月期(第2四半期)は、経常利益が60.5億円(前年同期比31.4%増)と3四半期ぶりに最高益更新を果たした。中古車販売店の出店拡大を背景に小売り販売台数が大幅に増加したうえ、買い取り台数や車検台数も大きく伸びた。また、商品単価構成の見直しで滞留在庫処分による損失を回避し、1台当たり利益も改善した。決算発表を受けて株価は連日上昇し、青空圏を舞う展開となっている。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 3-5月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<7352> TWOST 44.1 147 102 23.0 246 200 183
<6083> ERIHD 32.2 788 596 2.6 2400 2340 9.3
<6432> 竹内製作所 26.8 8383 6609 11.8 23900 21379 12.2
<2884> ヨシムラHD 22.9 622 506 19.0 1575 1323 35.3
<2471> エスプール 21.8 1097 901 15.3 3596 3118 18.8
<2726> パルHD 19.4 5833 4886 4.1 16720 16061 16.4
<7068> FフォースG 18.0 341 289 32.7 1354 1020 26.7
<9418> USENHD 17.7 5614 4771 17.0 19000 16241 19.0
<7818> トランザク 15.0 1443 1255 39.5 4609 3304 17.3
<3093> トレファク 14.4 1042 911 9.6 2874 2622 17.7
<3558> ジェイドG 8.2 543 502 20.9 1750 1448 12.4
<2153> E・JHD 8.0 5170 4786 2.0 4800 4706 7.8
<3186> ネクステージ 7.5 6050 5627 28.4 24500 19080 17.4
<9793> ダイセキ 7.5 4040 3758 0.6 13200 13118 25.0
<1419> タマホーム 7.3 5548 5169 4.6 14100 13477 10.9
<3543> コメダ 3.7 2246 2165 8.1 8650 8001 21.1 *
<3479> TKP 2.9 1758 1708 5.2 5000 4752 17.0
※ 2022年5月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業、最終赤字を見込む企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
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