本日の注目個別銘柄:エリア、GenkyDrugStores、SOSEIなど
<1820> 西松建 3670 +114
大幅続伸。大和証券では投資判断を「3」から「2」に格上げ、目標株価も4100円から4500円に引き上げている。低採算工事の減少に伴い、今後は完成工事総利益率の改善が進んでいくと想定、24年度、25年度と営業利益は2割以上の増益が続くと見込んでいる。今後の業績改善確度が高まってきた中でPER水準は割安、24年度以降にはさらなる高配当利回りが期待できるなどとも指摘。
<6564> ミダックHD 1778 +148
大幅反発。いちよし証券ではレーティングを「A」、フェアバリューを2500円としてカバレッジを開始した。最終処分場までの一貫体制という強みを活かした収益成長力を改めて評価するとしている。22年2月には新規管理型最終処分場「奥山の杜クリーンセンター」を稼働、埋立容積が大きく好立地であり、中長期的な収益に大きく貢献すると見込んでいる。今後3年間の営業利益成長率は年16%の水準を予想している。
<8912> エリア 117 +17
急騰。前日に発表した自己株式の取得実施が買い材料となっている。発行済み株式数の3.2%に当たる60万7500株、7897万5000円を取得上限としており、取得期間は8月1日から24年1月31日まで。資本効率の向上を通じて株主利益還元の強化を図ること、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を可能とすることなどを取得理由としている。なお、同社では3月にも自社株買いを実施した実績がある。
<3903> gumi 714 +23
大幅反発。一時は52円高まで上昇。スマートフォン向け本格シミュレーションRPG『アスタータタリクス』のリリース日が8月28日に決定したと発表している。また、事前登録者数が25万人を突破。同タイトルは、スマホゲーム史上「最大級」のドラマティックなストーリーがリリース時から「すべてのルートのエンディング」まで実装とされている。同社スタジオが開発し、アニプレックスがパートナーとして参画している。
<5933> アルインコ 1057 +49
大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は7.6億円で前年同期比59.9%増となり、上半期予想は従来の10.8億円から14.5億円、同44.7%増に大幅上方修正している。建築需要が高水準を継続し、レンタル資産の稼働率が想定比で高稼働を維持しているもよう。また、販売価格改定の効果も利益改善に寄与しているようだ。通期計画は据え置いているものの、今後の上振れは意識される状況とみられる。
<9267> GenkyDrugStores 4820 +595
急伸。前日に23年6月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の58億円から67.1億円、前期比18.2%増にまで引き上げ。既存店売上が想定以上に伸長しているほか、鮮度管理向上による廃棄抑制などコストコントロールが奏効して販管費なども抑えられたもよう。第3四半期までの状況から上振れも期待されたが、利益の修正幅は想定以上であったとみられる。
<4565> SOSEI 1573 +157
急伸。スイスの製薬企業、イドルシア・ファーマシューティカルズの日本と韓国などの事業を買収したと発表している。買収額は約650億円で、資金は手元資金と借入金で手当てとしている。今回の買収によって、脳血管の収縮を防ぐ薬や不眠症の治療薬の開発や販売の権利を取得することになる。パイプラインが豊富であるほか、治療薬販売への参入にもつながり、今後の業容拡大への期待が先行する形に。
<6146> ディスコ 23205 +100
もみ合い。半導体関連一斉安の中で、相対的に底堅さも目立つ状況となった。前日に第1四半期決算を発表、営業益は170億円で前年同期比21.4%減となり、市場コンセンサスも下振れた。ただ、単体速報を先に発表済みで、下振れへのマイナス反応は限定的。7-9月期の出荷額ガイダンスが想定を上振れとみられること、生成AI関連需要が10-12月期に出荷貢献してくる可能性などのコメントもポジティブ材料に。
<8035> 東エレク 19300 -1150
大幅続落。同社やアドバンテスト、SCREEN、ソシオケミカル、ルネサスなど、半導体関連の主力株が総じて下落率の上位に。前日の米国市場ではSOX指数が3.6%の大幅安となっており、東京市場にも半導体関連売りの流れが波及する形になった。台湾TSMCが前日に決算を発表、4-6月期は四半期ベースで約4年ぶりの減収減益となり、通期の売上高見通しを下方修正。半導体関連に幅広くマイナス影響を与えた。
<6594> ニデック 8592 +808
急伸。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は602億円で前年同期比34.7%増となり、430億円程度であった市場コンセンサスを大幅に上回っている。四半期ベースでの過去最高を更新のもよう。通期営業利益は2200億円で前期比2.2倍を据え置きだが、進捗率は27%の水準になっており、達成確度も高まる状況となる。E-Axleが黒字転換を果たしたことなど、車載関連の利益が大幅に回復する形になっている。
《ST》
提供:フィスコ