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東証P
2,222円
前日比
-64
-2.80%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
16.4 3.53 1.85 1.68
時価総額 653億円
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採れたて“好決算”を探る! 3-5月期【利益急増】銘柄リスト <成長株特集>

 2月、5月、8月、11月を本決算月とする企業の23年3-5月期(3ヵ月業績)決算発表が出そろった。本特集では、3-5月期に前年同期比で利益を大きく伸ばした企業にスポットライトを当てた。

 「株探」集計によると、本決算月にかかわらず、3-5月期の決算発表を終えた425社のうち、経常利益が前年同期比で増益または黒字転換した企業数は211社だった。下表では、この211社の中から、時価総額200億円以上の銘柄を対象に、3-5月期の経常利益が前年同期比で50%以上の大幅増益を達成した30社を選び出し、増益率の高い順に記した。

 増益率トップとなったのは、首都圏を中心に居酒屋やレストランを展開するDDグループ <3073> [東証P]。直近3ヵ月の23年3-5月期(第1四半期)業績は新型コロナウイルス感染拡大に伴う行動制限が緩和され人流が回復する中、飲食・アミューズメント事業の既存店売上高が好調に推移し、経常利益は前年同期の1.1億円から10.8億円に急拡大して着地。第1四半期の好調な業績を踏まえ、24年2月期通期の同利益を従来予想の14.9億円→21.9億円に大幅上方修正している。

 2位に入ったダイセキ環境ソリューション <1712> [東証P]の3-5月期(第1四半期)は、売上高66.4億円(前年同期比97.9%増)、経常利益8.8億円(同4.7倍)といずれも四半期ベースの過去最高を達成した。主力の土壌汚染調査・処理事業で高付加価値案件の受注拡大に向けてコンサルティング営業を積極的に展開し、中京・関東・関西エリアで受注した大規模土壌処理案件が収益を牽引した。業績好調に伴い、24年2月期通期の業績予想を上方修正したことも評価され、株価は年初来高値圏に急浮上している。

 続く3位にリスト入りしたチヨダ <8185> [東証P]の3-5月期(第1四半期)経常利益は15.2億円と前年同期比3.5倍に膨らんだ。主力の靴事業でプライベートブランドを中心にビジネスシューズやカジュアルシューズの販売が好調だったほか、不採算店舗の閉鎖に加え、人事効率の改善など経費削減を進めたことも大幅増益に貢献した。第1四半期実績だけで通期計画(9.8億円)を大幅に上回っており、業績上振れが濃厚とみられる。

 選出リストには、コロナ禍からの経済活動正常化の進展を追い風に業績を伸ばす内需系企業が多く入った。なかでも、リンガーハット <8200> [東証P]、壱番屋 <7630> [東証P]、ドトール・日レスホールディングス <3087> [東証P]、ハイデ日高 <7611> [東証P]といった飲食チェーンをはじめ、ジンズホールディングス <3046> [東証P]、ローソン <2651> [東証P]など小売業の回復が目立つ。

 24位の良品計画 <7453> [東証P]は国内外の出店が順調に進んだことに加え、前期にゼロコロナ政策で苦戦した中国大陸の業績が回復した。また、国内の価格改定や中国大陸での値下げ抑制による採算改善なども寄与し、3-5月期(第3四半期)の経常利益は前年同期比69.0%増の135億円と四半期ベースの過去最高益を10四半期ぶりに更新した。株価は12日に約1年7ヵ月ぶりの高値となる1799円まで上値を伸ばした。

 このほか、12位にリストアップされたSHIFT <3697> [東証P]は好決算を受けて株価が急騰し、上場来高値圏を快走する展開となっている。3-5月期(第3四半期)は主力のソフトウェアテスト関連サービスなどで顧客単価が大きく伸びたほか、ハイスキル人材を中心とした稼働率の向上でエンジニア単価も上昇し、経常利益は前年同期比2.1倍の32.2億円と2四半期連続の業績高変化を遂げた。

 一方、数少ない輸出関連企業では、船舶用電子機器の世界大手である古野電気 <6814> [東証P]が5位にランクインした。3-5月期(第1四半期)は欧米やアジアを中心に海外での販売が好調だったほか、円安による収益押し上げ効果も寄与し、経常利益は前年同期比2.9倍の17.8億円に急拡大した。併せて、減益予想だった24年2月期通期の同利益を一転して増益見通しに上方修正し、配当も増額修正したことが好感され、株価は18日に1347円と約2年半ぶりの高値をつける場面があった。

           ┌ 経常利益 ┐  増益   対象  予想
コード 銘柄名     増益率 2-4月期 連続期数 四半期  PER
<3073> DDグループ   850  1083    1   1Q  15.9
<1712> ダイセキS    373   884    2   1Q  19.5
<8185> チヨダ      246  1524    1   1Q  94.0
<4439> 東名       208   443    1   3Q  25.2
<6814> 古野電      190  1781    1   1Q  15.2
<2653> イオン九州    167  2149    2   1Q  19.5
<4530> 久光薬      149  5713    1   1Q  30.9
<4413> ボードルア    135   265    3   1Q  56.2
<9601> 松竹       133  1928    1   1Q   148
<3046> JINSHD   115  2082    1   3Q  39.3

<8200> リンガハット   113   200    1   1Q   160
<3697> SHIFT    105  3225    2   3Q  89.9
<2157> コシダカHD   101  2460    1   3Q  12.3
<6905> コーセル     92.3  1679    5   4Q  10.5
<7630> 壱番屋      86.9  1323    2   1Q  59.6
<3087> ドトル日レス   86.5  2255    1   1Q  18.4
<7611> ハイデ日高    86.1  1340    1   1Q  51.8
<8016> オンワード    84.3  4861    1   1Q  15.7
<9716> 乃村工芸社    83.9   263    1   1Q  36.4
<8008> 4℃ホールデ   73.5   850    1   1Q  31.0

<2651> ローソン     73.4  24041    1   1Q  23.7 *
<7818> トランザク    73.2  1443    6   3Q  17.6
<8011> 三陽商      72.8  1025    3   1Q   9.5
<7453> 良品計画     69.0  13537    1   3Q  24.1
<3479> TKP      66.5  1758    1   1Q  17.3
<2670> ABCマート   62.3  17473    6   1Q  21.4
<7068> FフォースG   60.1   341    2   4Q  28.7
<8233> 高島屋      59.2  11621    3   1Q  12.6
<8923> トーセイ     56.0  5584    2   2Q   9.1 *
<9216> ビーウィズ    53.8   738    1   4Q  16.8

※経常利益の単位は百万円。増益率は前年同期に比べた増加率、単位は%。連続期数は同一会計基準内における四半期ベースの連続増益回数。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。

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