新興市場銘柄ダイジェスト:GRCSはストップ安、ARアドバンストがストップ高
<9250> GRCS 2765 -700
ストップ安。23年11月期の営業損益予想を従来の1.92億円の黒字から0.36億円の黒字(前期実績1.87億円の赤字)に下方修正している。GRCソリューション・プロダクト案件で外資系大手会計コンサル会社からの失注が発生したほか、フィナンシャルテクノロジーの一部案件の受注時期が翌期以降に後ずれするため。事業譲受に関するアドバイザリー費用の計上で販管費が増加することも利益を押し下げる見通し。
<5578> ARアドバンスト 3460 +500
ストップ高。23年8月期第3四半期累計(22年9月-23年5月)の営業利益を3.96億円と発表している。前年同期実績は非開示。企業の生産性向上や社会のデジタル化対応などを目的とするDXの推進を支援した結果、業績が堅調に推移した。通期予想は前期比10.3%増の4.38億円で据え置いた。進捗率は90.4%に達しており、会社計画を上回って着地する可能性があるとの期待から買いが入っているようだ。
<4015> アララ 569 +80
ストップ高。23年8月期第3四半期累計(22年9月-23年5月)の営業損益を1.07億円の黒字と発表している。説明資料によると、前年同期実績(単純合算)は1.68億円の赤字。キャッシュレスサービス事業で新規顧客獲得が予定通り進捗し、利用率アップ施策で既存顧客の利用が増加した。ソリューション事業が順調に推移したことも黒字転換に寄与した。通期予想は1.20億円の黒字で据え置いた。進捗率は約89.2%に達している。
<5580> プロディライト 1714 +64
大幅に3日ぶり反発。23年8月期第3四半期累計(22年9月-23年5月)の営業利益を1.23億円と発表している。前年同期実績は非開示。回線サービスでチャネル数が増加したことに加え、システムサービスで顧客のDX需要などが堅調だった。通期予想は前期比41.4%増の1.56億円で据え置いた。進捗率は78.8%。第3四半期累計の営業利益が第2四半期累計の実績(0.62億円)と比べ、大幅に増加したことが好感されているようだ。
<4270> BeeX 3265 +501
ストップ高。24年2月期第1四半期(23年3-5月)の営業利益を前年同期比63.7%増の1.52億円と発表している。クラウドライセンスリセールで新規契約数が順調に増加したことに加え、円安基調も追い風となった。クラウドインテグレーションも伸長し、利益拡大に貢献した。通期予想は前期比6.0%増の4.27億円で据え置いた。進捗率は35.6%に達しており、第1四半期の好スタートが評価されて買いが殺到しているようだ。
<7388> FPパートナー 4670 +570
一時ストップ高で年初来高値更新。23年11月期の営業利益予想を従来の44.13億円から55.10億円(前期実績38.24億円)に上方修正している。変額保険などの資産形成商品の販売が好調なため、一部の業務品質支援金の受け取り条件が変更となることを織り込んだ。また、約40%としていた配当性向の目安を約45%に見直した上で、期末配当予想を従来の50.00円から75.00円(前期末実績は無配)に増額修正した。
《ST》
提供:フィスコ