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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):古野電、FPパートナ、JINSHD

古野電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■古野電気 <6814>  1,210円  +163 円 (+15.6%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率3位
 古野電気<6814>が急反騰。前週末14日の取引終了後、24年2月期の連結業績予想について、売上高を970億円から1000億円(前期比9.5%増)へ、営業利益を20億円から30億円(同96.9%増)へ、純利益を20億円から25億円(同85.4%増)へ上方修正し、あわせて中間10円・期末10円の年20円としていた配当予想を中間10円・期末15円の年25円に引き上げると発表したことが好感された。足もとで主力の舶用事業において、欧米、アジアを中心に海外での販売が好調に推移していることに加えて、部材価格高騰による売上原価の上昇が想定以下の水準で推移していることや、為替レートがドル、ユーロともに想定よりも円安水準で推移していることなどが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高238億5200万円(前年同期比12.5%増)、営業利益14億5500万円(同6.8倍)、純利益11億4100万円(同2.3倍)だった。

■FPパートナー <7388>  4,670円  +570 円 (+13.9%) 一時ストップ高   本日終値
 FPパートナー<7388>が一時ストップ高。前週末14日の取引終了後、23年11月期第2四半期累計(22年12月~23年5月)の単体決算発表にあわせ、通期の業績予想と配当予想の上方修正を発表。更に、配当性向の引き上げも公表し、好感されたようだ。今期の売上高の見通しは293億9700万円から299億7300万円(前期比17.1%増)に、最終利益の見通しは27億4900万円から37億7900万円(同59.7%増)に見直した。変額保険など資産形成商品の販売が好調に推移する。一部の業務品質支援金の受け取り条件が変更になることが予定されており、それぞれ影響を業績予想に織り込んだ。年間配当予想は50円から75円(前期は無配)に修正した。同社は配当方針も変更。これまで約40%としてきた配当性向の目安を、今期から約45%とする。

■ジンズホールディングス <3046>  3,655円  +265 円 (+7.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 ジンズホールディングス<3046>が急反発。前週末14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年9月~23年5月)連結決算が、売上高535億6200万円(前年同期比7.3%増)、営業利益36億7900万円(同33.4%増)、純利益21億5100万円(同2.1倍)と大幅増益となり、通期計画に対する営業利益の進捗率が92%となったことが好感された。主力の国内アイウェア事業で定番商品から販売価格を改定し、昨年11月中旬以降は既存商品も同一の価格帯にしたことにより一式単価が順調に伸長した。また、新型コロナウイルス感染症の影響が薄れ外出する機会が増えたことにより、カラーレンズや紫外線量によってカラー濃度が変化する調光レンズをはじめとした外出に適したオプションレンズの売り上げが好調に推移したことや、海外アイウェア事業が黒字転換したことなども寄与した。なお、23年8月期通期業績予想は、売上高734億8600万円(前期比9.8%増)、営業利益40億900万円(同20.9%増)、純利益21億4200万円(同2.9倍)の従来見通しを据え置いている。

■ダイト <4577>  2,309円  +166 円 (+7.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 14日に発表した「1→1.1の株式分割を実施」が買い材料。
 8月31日現在の株主を対象に1→1.1の株式分割を実施。

■バリュエンス <9270>  2,614円  +170 円 (+7.0%)  本日終値
 バリュエンスホールディングス<9270>が3営業日ぶりに反発。同社は14日取引終了後、23年8月期第3四半期累計(22年9月~23年5月)の連結決算を発表。営業利益が前年同期比43.5%増の13億4000万円となったことが買い手掛かりとなったようだ。売上高は同20.9%増の536億7300万円で着地。自社オークションにおける委託が好調だったほか、インバウンド需要による小売店舗の売り上げも伸長した。なお、通期業績については売上高750億円(前期比18.3%増)、営業利益25億円(同32.4%増)とする従来見通しを据え置いている。

■チヨダ <8185>  971円  +59 円 (+6.5%)  本日終値
 チヨダ<8185>が大幅反発し年初来高値を更新。前週末14日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高254億8800万円(前年同期比5.0%増)、営業利益15億1100万円(同3.7倍)、最終利益12億4900万円(同6.5倍)となり、通期計画の営業利益を大きく上回ったことが好感された。コロナ禍からの個人消費の回復やインバウンド需要の増加などにより、ビジネスシューズ、カジュアルシューズの売り上げが伸長。特に主力プライベートブランド「セダークレスト」のソフトな素材と屈曲性にこだわった「ストレッチビジネスシューズ」や、防水・透湿「ユーティリティスニーカー」、立ったまま手を使わずに履ける「スパットシューズ」など消費者の使い勝手を考慮した商品が好調だった。24年2月期通期業績予想は、売上高945億円(前期比2.6%増)、営業利益7億円(前期22億3400万円の赤字)、最終利益3億8000万円(同26億200万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。同時に、百貨店を中心とした法人向けの紳士靴卸販売を主な事業とするトモエ商事(東京都台東区)の全株式を8月28日をメドに取得し子会社化すると発表した。トモエ商事の卸売ビジネスやそのノウハウ、販売チャネルなどがグループの企業価値向上に資すると判断したという。取得価額は1億2000万円。なお、同件による業績への影響は、見積もり後に開示するとしている。

■ライク <2462>  1,813円  +94 円 (+5.5%)  本日終値
 ライク<2462>が3日続伸。同社は14日取引終了後、24年5月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比24.3%増の44億5000万円としていることが好感されたようだ。売上高は同5.5%増の633億円を見込む。子育て支援サービス事業で積極的に新規園の開設を行い、今期は認可保育園・事業所内保育施設・学童クラブ・児童館を合わせて20カ所前後の開設を予定。総合人材サービス事業では、モバイル業界や拡大の続く物流・製造業界などに注力しながらも、高い成長性が期待できる外国人材領域、特に介護業界に対しての外国人材紹介強化に経営資源を投下するとしている。

■ANYCOLOR <5032>  7,920円  +310 円 (+4.1%)  本日終値
 ANYCOLOR<5032>が大幅高で4日ぶりに反発。前週末14日の取引終了後、7月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位あたりの金額を引き下げることで投資家がより投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。効力発生日は8月1日。

■レーザーテック <6920>  21,040円  +110 円 (+0.5%)  本日終値
 大和証券は14日、秋の日経平均株価の定期銘柄入れ替えの予想を発表した。同証券では3銘柄の入れ替えを見込んでいる。具体的には、新規採用候補としてレーザーテック<6920>、メルカリ<4385>、ディスコ<6146>を挙げた。予備の採用候補はニトリホールディングス<9843>とした。一方、除外候補は三井E&S<7003>、日本板硝子<5202>、松井証券<8628>を挙げた。予備の除外候補は宝ホールディングス<2531>とした。算出基準日は7月31日のため暫定版の予想としている。定期入れ替えに関する日本経済新聞社からの発表は9月1日頃を予想している。実際の入れ替えは10月2日が見込まれ、9月29日の終値ベースでリバランスに伴う売買インパクトが発生するとみられている。

■ベイカレント <6532>  4,744円  -724 円 (-13.2%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 ベイカレント・コンサルティング<6532>が急反落。前週末14日の取引終了後に発表した3~5月期(第1四半期)決算は、売上高が前年同期比24.1%増の217億1800万円、営業利益が同22.7%増の80億600万円だった。大幅増収増益で通期計画に対する進捗は順調なものの、目先の好材料出尽くし感から売りが先行した。入社人数の増加に伴うプロジェクト数の確保優先によってコンサルティングフィーの水準は前年同期比ほぼ横ばいとなった一方、コンサルタントの稼働率が高水準で推移し、業績に寄与した。通期見通しは据え置いている。

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