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6461日本ピストンリング

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日ピストン Research Memo(7):2024年3月期は大幅増益予想


■今後の見通し

● 2024年3月期連結業績予想の概要
日本ピストンリング<6461>の2024年3月期の連結業績は、売上高が前期比4.2%増の61,000百万円、営業利益が同42.5%増の3,400百万円、経常利益が同16.1%増の3,200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同16.1%増の2,100百万円と、増収・大幅増益を見込んでいる。想定為替レートは1ドル=130.00円、1ユーロ=140.00円としている。上期については、売上高が前年同期比8.0%増の30,000百万円、営業利益が同46.5%増の1,400百万円、経常利益が同13.3%減の1,200百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同39.4%増の800百万円としている。全体として下期の構成比が高い計画である。自動車生産台数については、上期は車載半導体不足や部品供給停滞の影響継続を想定するが、下期には一定の回復を想定している。コスト面では原材料・エネルギー費の高止まりや人件費・研究開発費の増加などを想定するが、増産効果に加え、原価低減や価格転嫁などで吸収する見込みである。

営業利益10億円増益の増減要因は、減益要因として、原材料・エネルギー費の増加で9億円、研究開発費・人件費の増加で5億円、増益要因として増産効果で10億円、原価低減効果で8億円、価格転嫁で5億円、減価償却費の減少等で1億円となっている。設備投資は前期比40.6%増加の43億円、減価償却費は同5.8%減の43億円、研究開発費は同3.8%増の18億円の計画としている。設備投資額が大幅な増加率となっているが、過去3期は(2021年3月期26億円、2022年3月期28億円、2023年3月期31億円)、コロナ禍の影響により設備メーカーでの部品調達の停滞や自動車メーカーの生産調整の影響で一部設備の稼働を延期したことによるもので、2024年3月期に大型投資を計画しているわけではない。自動化・省力化などの合理化投資、将来を見据えた研究開発投資、カーボンニュートラルに向けた環境投資を継続する。研究開発費は、カーボンニュートラルに貢献する燃費向上技術や水素エンジン・バイオ燃料などを使用する部品、新製品事業の開発に重点投資する。

なお、この業績計画は同社としての予想であり、経営統合後のリケンNPRとしての2024年3月期連結業績予想については、経営統合(2023年10月2日付予定)後に公表される見込みである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

《YI》

 提供:フィスコ

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