新興市場銘柄ダイジェスト:ボードルア、WACUL、デジタリフトがストップ高
<9254> ラバブルマーケ 1671 -277
大幅に4日ぶり反落。前日まで急伸した反動で利益確定売りが出ている。10日に訪日外国人旅行客プロモーション支援のタイ子会社がマレーシアでマーケティング支援を開始すると発表したことなどを手掛かりにラバブルマーケティンググループ株に投資資金が流入。11日には取引時間中としては3月27日以来約3カ月半ぶりとなる一時2000円の大台に乗せたが、その後は高値警戒感から売り優勢となっている。
<7086> きずなHD 1690 +195
年初来高値。6月の葬儀売上高が前年同月比27.8%増の8.22億円だったと発表している。前月(12.3%増)から伸びが加速した。葬儀件数は8.7%増の933件、葬儀単価は17.5%増の88.2万円、ホール数は19.1%増の131店。千葉県八千代市に新規出店し、累計直営ホール数は131店となっている。24年5月期の最初の月次売上高の好スタートが評価され、買いが集まっているようだ。
<4413> ボードルア 7240 +1000
ストップ高。24年2月期第1四半期(23年3-5月)の営業利益を前年同期比139.8%増の2.66億円と発表している。エンタープライズ顧客の拡大と深耕、先端技術分野へ注力した結果、競争優位性が高まり、利益が拡大した。通期予想は前期比30.2%増の12.70億円で据え置いた。ボードルアの業績は下期に偏重する傾向があることから、さらなる利益の上振れに期待する向きが買いを入れているようだ。
<4173> WACUL 870 +150
ストップ高を付け、年初来高値を更新している。24年2月期第1四半期(23年3-5月)の営業利益を前年同期比162.0%増の0.69億円と発表している。新規顧客の獲得施策や各プロダクトの拡充を進めたほか、AIアナリスト・シリーズのクロスセルの営業活動を継続的に実施したことが奏功し、大幅な増益となった。通期予想は前期比3.9%増の1.91億円で据え置いた。進捗率は36.1%に達している。
<9244> デジタリフト 1336 +300
ストップ高。23年9月期の営業利益予想を従来の0.73億円から0.94億円に上方修正している。前期実績は非開示(単体ベースでの前期実績は1.85億円)。連結子会社としたマーケティングパートナー事業のmeyco(東京都渋谷区)の業績が当初見込みを下回る見通しとなったものの、一部大口取引の受注が想定以上に増加したことに加え、注力している新規顧客からの案件獲得で利益が上振れる見通しとなった。
<3907> シリコンスタ 1705 +140
年初来高値。23年11月期第2四半期累計(22年12月-23年5月)の営業利益を前年同期比179.1%増の2.42億円と発表している。開発推進・支援事業がエンターテインメント業界からの案件を中心に引き合いが多く、業績を牽引した。人材事業でも有料職業紹介サービスが好調だった。通期予想は前期比40.3%減の2.28億円で据え置いたが、第2四半期累計時点で既に上回っていることから上方修正への期待が広がっているようだ。
《ST》
提供:フィスコ