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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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8771 イー・ギャランティ

東証P
1,376円
前日比
+56
+4.24%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
19.0 2.96 2.69 11.75
時価総額 656億円
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Eギャランティ Research Memo(6):2024年3月期は保証残高を積み上げ、2ケタ増収増益を目指す


■今後の見通し

1. 2024年3月期の業績見通し
イー・ギャランティ<8771>の2024年3月期の連結業績は、売上高で前期比11.8%増の9,500百万円、営業利益で同15.6%増の4,800百万円、経常利益で同15.8%増の4,900百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同11.7%増の3,200百万円と22期連続の増収増益を目指す。

不透明な経済情勢下における保証ニーズの高まりを背景に、営業人員の増員及び営業拠点強化による効率化に伴う営業資源の増加によって、保証残高の積み上げを図っていく。特に今期は保証額の大きい大口契約について審査を厳しくし、中小規模の案件を多く積み上げることでリスク分散を図りながら保証残高を積み上げていく戦略となっている。企業の倒産件数の増加傾向が続いていることから、平均保証料率は緩やかながら上昇に転じることを想定している。

売上原価率は、包括保証契約におけるリスクの低い企業に対してファンドによる流動化を拡大することで低減していく方針だ。また、人員増による人件費の増加が続くものの、業務効率の向上による経費削減等に取り組むことで、販管費率は前期並みの水準を計画しており、この結果、営業利益率は前期比1.6ポイント上昇の50.5%となり、営業利益、経常利益ともに前期比15%以上の増益を確保する見込みだ。なお、2023年4月時点で新卒社員31名が入社しており、うち26名が営業部に配属となっている。また、2024年度の新卒採用は50名程度を予定している。

なお、企業の倒産件数の四半期推移を見ると、2022年度第1四半期から前年同期比で増加に転じており、その後も増加傾向が続いている。物価高による業績不振や人手不足による倒産が増加しているほか、今後はコロナ禍で政府が打ち出した「実質無利子・無担保融資」支援策を活用して急場を凌いできた事業会社が借入金を返済できずに倒産するケースも増加してくるものと予想される。このため、売掛債権保証サービスのニーズも一段と増加する見通しであり、リスク審査の精度を高めることで保証履行率を低減しながら、こうした需要を取り込んでいくことになる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《SI》

 提供:フィスコ

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