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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3996 サインポスト

東証S
477円
前日比
+2
+0.42%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
36.7 3.76 9.09
時価総額 61.0億円
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サインポスト Research Memo(3):課題解決に向けたコンサルティング事業やイノベーション事業などを展開


■サインポスト<3996>の事業概要

1. 事業概要
報告セグメント(2023年2月期第1四半期より変更)は、金融機関の基幹システム構築・更改支援などを行うコンサルティング事業、BtoC事業者の生産性を高める製品・技術の開発などオープンイノベーションを通じた事業創造を目指すイノベーション事業、金融機関との連携やDX技術を活用して地方共創に資する製品・サービスの提供を目指すDX・地方共創事業としている。課題解決まで行うコンサルティング能力、高度な画像認識・AI技術及び開発力、オープンイノベーションという3つのコア・コンピタンスを組み合わせ、各事業の強みや営業基盤を共有または補完し合いながら事業を運営し、顧客の業界とその業務内容を熟知したうえで、事業部の枠を超えて付加価値の高いサービスや製品を提供している。


コンサルティング事業は金融機関の勘定系システムに対する知見が強み
2. コンサルティング事業
コンサルティング事業は、金融業界(銀行、クレジットカード会社、証券会社、投資運用会社、生・損保会社など)の基幹システム構築・更改支援、IT部門のプロジェクト推進支援、公共機関のデジタル化支援を柱として、課題の抽出から解決策の提案、DXを活用したソリューションの提供、解決策の実行までワンストップで付加価値の高いサービスを提供している。銀行の業務内容や、入出金・振込などの決済関連をカバーする勘定系システムの構築に熟知した知見を活用し、「顧客のIT部門の一員として」具体的な課題解決を行うことを特徴・強みとしている。

同社は特に地域銀行、クレジットカード会社、投資運用会社向けを主力としている。全社売上高に占める割合が10%以上の主要顧客は、(株)ジェーシービー(以下:JCB、2023年2月期の全社売上高に占める割合19.7%)、アセットマネジメントOne(株)(同12.7%)となっている。上記2社とは継続的な取引があるが、その他の顧客については勘定系システムの更新時(おおむね20年~30年ごとに更新)や、地方銀行の経営統合に伴うシステム統合時などに合わせて引き合いを受ける。

一般的なリスク要因として、景気変動による金融業界の投資抑制、競合激化などがある。競合に関しては、同社は会社設立以来わずか十数年で既に地域銀行30行以上と取引実績があり、同社のコンサルティングが高い評価・信頼を受けて実質的な業界スタンダードとなっている。このため競合企業が見当たらないことも特徴だ。

また金融業界のシステム投資については、システム障害が致命的な信用失墜につながる可能性があり、銀行を中心に勘定系システムの更新は定期的かつ綿密な計画を基にして実施される。仮に、地域銀行約100行が20年~30年ごとにシステム更新するとすれば、毎年4~5件の更新プロジェクトが発生する計算となる。政府や日本銀行から地域銀行の経営力強化に向けて再編やIT投資を支援する方針が示されていることなども勘案すれば、同社にとって需要は安定的に推移する見込みだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

《SI》

 提供:フィスコ

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