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9166 GENDA

東証G
2,725円
前日比
-7
-0.26%
PTS
2,735円
23:47 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
48.6 6.29 955
時価総額 2,089億円
決算発表予定日

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7月IPOスタート、夏相場彩る「新規上場株」物色の盛り上がりに期待 <株探トップ特集>


―12社が新規上場とラッシュ状態続く、成長性高いAI関連株などが人気化も―

 4日の東京市場は、前日の大幅高の反動で値を下げたが、日経平均株価が33年ぶり高値圏に浮上するなか「夏相場」に向けた期待は高まっている。そんななか、きょうから7月の新規株式公開(IPO)が始まった。足もとでは大型株の上昇が目立ち、中小型株は物色の波に乗り切れていないが、新規上場株に対する人気は依然として高い。6月のIPOラッシュに続き7月も多くの新規企業が登場し、夏相場に向けた物色人気が期待されている。

●7月では異例のIPOラッシュに

 7月IPOは、きょう登場したAeroEdge <7409> [東証G]を含め12社が新規上場を果たす。その内訳は東京証券取引所のグロース市場が10社、スタンダード市場が2社といったものだ。例年、7月から8月にかけてIPOは小休止の時期となり上場企業数が減ることが多い。実際、昨年7月のIPOは4社にとどまったが、今年は全体相場が上昇基調を強めるなか、異例となる多くの新規上場企業が登場する。

 7月のIPO銘柄では人工知能(AI)IT人材紹介関連などの銘柄が目につく。現時点で想定される資金吸収額は10億円未満の小型株もある一方、100億円超の大型株も複数あり状況次第で株価パフォーマンスは明暗分かれる展開となることも予想される。

●6月IPOは初値の急騰銘柄相次ぐが公開価格割れも

 6月IPOを振り返ると18社が登場したが、全体的には値を飛ばす銘柄が目立ちアイデミー <5577> [東証G]の初値は公開価格の5倍超に跳ね上がったほか、ARアドバンストテクノロジ <5578> [東証G]やブリッジコンサルティンググループ <9225> [東証G]の初値も同じく3倍超となるなど小型株を中心に人気を集めた。その一方で赤字バイオ企業のノイルイミューン・バイオテック <4893> [東証G]や再上場銘柄のノバレーゼ <9160> [東証S]の初値は公開価格を下回った。全体相場の環境は良好だが、IPOで買われる銘柄と買われない銘柄の差がついている。そんななかでの7月IPOだが、市場ではAI関連のグリッド <5582> [東証G]やLaboro.AI <5586> [東証G]などを中心に人気を集める展開が予想されている。

●序盤戦はエアロエッジやグリッドなどに関心

 7月IPOのトップを飾るエアロエッジは 航空機エンジン部品などの製造販売を手掛ける。コロナ禍の一巡による旅行需要の復活で、航空機生産の回復も見込まれるなか、買い人気を集め上場初日は値がつかず、初値は明日以降に持ち越された。

 5日にはブリーチ <9162> [東証G]が登場する。同社はシェアリング型統合マーケティング事業を展開。顧客企業から初期費用やコンサルティング料を受領しないレベニューシェア型の報酬体系を採用している。業績は拡大基調にあるが、資金吸収額は90億円強と大きめだ。7日のグリッドは、AIを用いた計画最適化システムの開発、販売、保守、運用サポートなどを手掛ける。電力需給や配船、都市交通・スマートシティなど社会インフラ分野に特化して事業を展開。業務効率化や二酸化炭素(CO2)排出の削減などにも寄与している。資金吸収額は20億円台でAI関連として注目度が高い。

●フラー、エコナビスタ、ラボロAIなどに活躍期待

 18~21日の週には、21日に建設技術者派遣などのナレルグループ <9163> [東証G]と保険代理業のホロスホールディングス <5839> [東証S]が登場する。ナレルGは建設ソリューション事業などを中心に成長しているが、仮条件から弾いた資金吸収額は100億円台と大きい。また、ホロスHDはスタンダード市場に上場するが、公募は行わず売り出しのみで資金吸収額は30億円台の見込みだ。

 24~28日の週は6社が登場する。25日のフラー <5583> [東証G]は、アプリ分析ツールなどを手掛けており、想定される資金吸収額は3億円前後と小さく値が飛ぶ展開が期待されている。また、26日のエコナビスタ <5585> [東証G]も注目度が高い。睡眠解析技術を通じた健康状態推移予測AIの開発などを手掛け、スリープテック関連銘柄として関心を集めている。資金吸収額は20億円強の見込みだ。一方、資金吸収額が大きいのが、24日のトライト <9164> [東証G]と28日のGENDA <9166> [東証G]だ。トライトは医療・福祉関連の人材紹介や派遣関連事業などを展開している。売り出しのみだが想定される資金吸収額は700億円台、時価総額は1620億円前後と大きい。ジェンダは「GiGO」ブランドを主としたゲームセンターの運営などを手掛けている。同社の資金吸収額は150億円前後の見込みだ。

 31日にはラボロAIが登場する。同社は機械学習を活用したオーダーメイド型AI「カスタムAI」の開発などを手掛ける。想定されている資金吸収額は20億円台で、AI関連株として注目度が高い。

■7月IPO 一覧
上場日 コード・上場市場 企業名(主幹事)
7月4日 7409・東G AeroEdge(みずほ)
5日 9162・東G ブリーチ(SMBC日興)
7日 5582・東G グリッド(野村)
21日 9163・東G ナレルグループ(大和)
21日 5839・東S ホロスホールディングス(SMBC日興)
24日 9164・東G トライト(SMBC日興、三菱UFJ)
25日 5583・東G フラー(SBI)
26日 5585・東G エコナビスタ(みずほ)
26日 2962・東S テクニスコ(野村)
28日 9166・東G GENDA(SBI、SMBC日興)
28日 9165・東G クオルテック(野村)
31日 5586・東G Laboro.AI(SMBC日興)
(注)東Sは東証スタンダード、東Gは東証グロース

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