MDNT Research Memo(5):コロナ禍による影響の緩和等により細胞加工件数が回復。売上高は緩やかな回復傾向
■業績動向
1. 2023年9月期第2四半期の業績概要
メディネット<2370>の2023年9月期第2四半期の業績は、売上高が前年同期比9.8%増の349百万円、営業損失が671百万円(前期は678百万円の損失)、経常損失が669百万円(同676百万円の損失)、四半期純損失が676百万円(同678百万円の損失)となった。損益面では、売上総利益は同0.7%減の68百万円、研究開発投資時期の遅れ等により販管費が同0.9%減の739百万円となったことで営業損失はやや減少した。また、加工中断収入7百万円、投資事業組合運用損6百万円等の営業外損益並びに固定資産除去損4百万円の特別利益を計上したが、経常損失・当期純損失ともやや減少した。
細胞加工業の売上高は前年同期比9.8%増の349百万円、営業損失は133百万円(前年同期は105百万円の損失)となった。売上面では、コロナ禍による影響の緩和等により細胞加工件数の回復に加え、技術移転の一時金売上を計上し、増収となった。利益面では主に将来の細胞加工受託案件の獲得に向けた体制整備費用の先行があり、営業損失は拡大した。
再生医療等製品事業の売上高は0百万円(前年同期は0百万円)、営業損失は225百万円(同307百万円)となった。同社は、再生医療等製品の開発を加速し早期の収益化を目指すとともに、国内外で行われている再生医療等製品の開発動向にも注目し、それらのパイプラインの取得と拡充を視野に入れた活動を行っている。また、九州大学による「αガラクトシルセラミド(α-GalCer/DC)」の医師主導試験の研究開発プロジェクトが着実に進捗している。利益面では、研究開発費の支出時期の遅れなどにより営業損失は減少した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水啓司)
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提供:フィスコ