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7376 BCC

東証G
1,679円
前日比
+80
+5.00%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
2.91
時価総額 18.8億円
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雨宮京子氏【止まらない日経平均、ここから注目される銘柄は】 <相場観特集>


―ほぼ高値引けで約2週間ぶりにバブル崩壊後の最高値更新―

 週明け3日の東京株式市場は大方の予想を上回る強い地合いとなり、日経平均株価は560円を超える上昇で6月16日の年初来高値3万3706円を上回り、バブル崩壊後の最高値を更新した。欧米株高や為替市場での円安が追い風となったとはいえ、日本株の強さが改めて確認される状況となった。ただ、足もとでは高値警戒感が台頭していることも事実であり、反動安に身構えるムードもなくはない。証券業界を長くウォッチし、個別株発掘を続けてきた雨宮京子氏に、今後の相場見通しと物色対象について見解を聞いた。

●「目先天井警戒も個別物色ニーズ衰えず」

雨宮京子氏(雨宮総研 代表)

 東京市場では非常に強い地合いが続いている。国内に買い材料自体は乏しいのだが、今後も日経平均株価は上下動を繰り返しながらも、当面は高値圏で頑強な値動きが続くのではないかとみている。企業業績については4~6月期決算で劇的な変化は期待しにくく、政治面でも解散総選挙の先送りで岸田政権への政策期待が後退している。また、株式需給面では海外投資家の買いが一巡した感があり、そのイメージが正しければ、買い主体不在のなか日経平均の上値も重くなるだろう。

 外国為替市場でドル高・円安が進んでいることは、東京市場に追い風要因となっているが、これまで日本株のポジションを高めてきた海外投資家にすれば、保有株の価値減少につながり、今後も円安が続くのであれば物色の矛先を鈍らせる可能性もあると思われる。アノマリーでは6月に日経平均は天井を形成しやすいことにも注意が必要だ。ここから日経平均が高値をつけに行く過程では、利益の乗っているものについてはある程度回収(キャッシュ化)しておくのも一法であろう。日経平均の向こう1ヵ月のレンジとしては上値が3万4000円台前半を想定。一方、下値はやや深めで3万1500円前後とみている。

 ただし全体指数に関わらず、個別株の循環物色は当分続くことが予想され、資金の流れをよく見ながらしっかりと対応していきたい。ポートフォリオを構成するうえでマークしたいのは、まずNTT <9432> [東証P]。株式25分割で買いやすくなり株主優待も魅力で中期的に上値が見込める。また、総合商社大手の三菱商事 <8058> [東証P]も引き続きマークしたい。中小型では国土強靱化関連の一角を担う日特建設 <1929> [東証P]のほか、バスや鉄道、自動車の自動化に絡むレシップホールディングス <7213> [東証P]、デザイン雑貨を手掛けるトランザクション <7818> [東証P]、IT人材関連でBCC <7376> [東証G]などに注目している。

(聞き手・中村潤一)

<プロフィール>(あめみや・きょうこ)
雨宮総研 代表。元カリスマ証券レディとして、日興証券時代は全国トップの営業実績を持つ。ラジオ短波(現ラジオNIKKEI)、長野FM放送アナウンサー、『週刊エコノミスト』(毎日新聞社)記者、日経CNBCキャスター、テレビ東京マーケットレポーター、ストックボイスキャスター、SBI証券投資情報部などを経て現在、日経CNBCに出演中。


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