シナネンHD Research Memo(3):BtoC事業では東日本を中心に「ミライフ」ブランドを展開
■事業内容
1. エネルギー卸・小売周辺事業(BtoC事業)
シナネンホールディングス<8132>は、国内を北海道、東北、関東、中部以西の4エリアに区分し、エリアごとに子会社が「ミライフ」ブランドでエネルギー供給や機器販売、サービス提供を行っている。直売や地域に密着した販売店などへの卸売を通じて、LPガスや灯油、「ミライフでんき(電気)」など様々なエネルギーを家庭や小売店などに供給している。また、最適なリフォーム・住宅設備などの住まいの提案やハウスクリーニングなどの暮らしのサービスの提供など、快適な生活に貢献する商品・サービスも販売している。このほか、(株)シナネンひまわりサービスセンターなどがエネルギーを安定供給するための配送や保安点検を行い、都市ガスの供給を日高都市ガス(株)が行っている。エネルギーを供給する事業のほかにも、少子高齢化や女性の社会進出などライフスタイルの変化に対応した住まいと暮らしの事業を展開しており、光熱費やCO2排出の削減に効果のあるゼロエネルギー・省エネ住宅や、高齢化に伴うバリアフリーへのリフォーム、家事代行やハウスクリーニングといったサービスを提供しており、集合住宅向け建物維持管理に関する事業を開始した。
BtoB事業では石油類のほか再生可能エネルギーも展開
2. エネルギーソリューション事業(BtoB事業)
同社は、石油やガス、電力など多彩なエネルギーラインナップから、法人顧客のニーズに即したサービスやソリューションを効果的に提案している。主力の石油事業では、充実した供給・販売ネットワークを通じて、全国の法人顧客へ向けて石油製品を安定供給している。扱っているエネルギーはガソリン・灯油・軽油・重油で、宅配灯油の販売サポートから船舶やサービスステーションなど高度で専門性の強い分野まで、豊富な供給実績を誇っている。電力事業では、小売電気事業者として、法人向けを中心に安定した電力の供給や再生可能エネルギー(主に太陽光発電)の電源開発などを行っている。その他、住宅設備機器販売事業として、洗濯機防水パンや国内初となる床材シート一体型の玄関防水パンなど、住宅用品の製造・販売も行う。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
《SI》
提供:フィスコ