iーplug Research Memo(9):生涯のキャリア・ポテンシャルを最大化するためのプラットフォームを実現する
■中期経営計画
1. PurposeとVision2030
日々進化するテクノロジーや社会情勢の影響により、個人の暮らしばかりでなく仕事に対する価値観も変化している。したがって個人が自分らしく活躍するため多様な可能性を発揮し成長していくには、人生100年時代のライフステージにあった選択肢を獲得するという「キャリア・ポテンシャル」の考え方が重要となる。一方、若手層やミドル層以上の転職や学びなおしなど、i-plug<4177>が得意とする新卒採用領域以外においても仕事に関する構造的な問題が拡がっている。こうした問題に対しても、同社の「OfferBox」というビジネスモデルは有効に機能すると考えられることから、事業領域を拡張する余地は非常に大きいと見られる。
こうした市場を前提に同社は、「一人ひとりが持つ、“キャリア・ポテンシャル”を引き出す。」をPurposeとして策定、今後様々な領域でサービスを展開していく考えである。また、こうしたPurposeに向かって、2030年までに「生涯のキャリア・ポテンシャルを最大化するためのアクションをあらゆる人が実行できる、プラットフォームを実現する。」というVision2030を目指した経営を推進していく方針である。その際、ダイレクトリクルーティングという企業起点のサービス設計による「マイクロマッチング」を積み重ねてマネタイズする「Core model」、1万社を超える法人アセットや90万人に達する累計利用学生数、学生認知7割(同社調べ)といった「Customer assets」、相互理解によってミスマッチを解消するという「Strong belief」など、創業11年で築いてきた同社の強みが生かされることになるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
《SI》
提供:フィスコ