新興市場銘柄ダイジェスト:オンコリスは大幅に反落、ウェッジHDが大幅に反発
<4588> オンコリス 680 -100
大幅に反落。医薬品分析などを手掛けるユーロフィン分析科学研究所(京都市)と、がんのウイルス療法テロメライシン(OBP-301)に関する出荷判定に必要な品質試験のバリデーション(検証・検査)に関する契約を締結したと発表している。国内流通での品質管理体制を整備する狙い。ただ、創薬関連株全体の伸び悩みに加え、オンコリスバイオファーマ株は前日に14%超も上昇していることから利益確定売りが出ているようだ。
<2388> ウェッジHD 116 +16
大幅に反発。持分法適用関連会社で東南アジアでファイナンス事業を展開するGroup Lease PCL(GL)が定時株主総会を招集して新たな会計監査法人の選任を含む議案を上程すると発表している。GLは会計監査法人を選任できないことが原因で、タイ証券取引所で上場廃止猶予期間に入っていた。同取引所は新たな会計監査人の選任を条件に上場廃止事由の解消と上場資格の維持がなされると開示していた。
<9225> ブリッジコンサル 5510 +700
ストップ高。上場2日目の27日に公開価格(1300円)の約3.2倍となる4110円で初値を付けた後も買いが殺到している。公認会計士による経営管理支援サービスが事業の柱で、ワーキングプラットフォーム「会計士.job」を運営する。23年9月期の営業利益予想は前期比16.2%増の1.11億円。上半期実績は1.01億円と進捗率が約91%に達しており、好業績が期待される直近IPO(新規株式公開)銘柄として選好されているようだ。
<5132> pluszero 7220 +30
続伸。営業支援ツールなどを手掛けるアップセルテクノロジィーズ(東京都豊島区)と資本業務提携したと発表している。提携の詳細は7月を目処に公表する予定。アップセルテクノロジィーズは企業の営業DXを推進するAIプロダクト「UPSELL CLOUD」を開発・販売しており、同社が保有するデータなどを利活用し、pluszeroが開発している特定の業務範囲で人間のようにタスクを遂行できるAIの性能向上などに役立てる。
<4166> かっこ 1063 -2
朝高後、値を消す。自社の不正アクセス検知サービス「O-MOTION」が、NFTゲーム「元素騎士Online」(日本代理会社:ウインライト、東京都墨田区)に導入されたと発表している。元素騎士Onlineは、ブロックチェーンを用いてファンタジー世界で経済圏を実現するNFTゲームで、コミュニティーの規模は30万人を超えるという。O-MOTIONは、特許取得の独自技術で複数アカウントの作成検知などができる。
<9552> M&A総研 10850 -300
大幅に6日続落。7月12日を基準日として1株につき3株の割合で分割すると発表している。自社株式の流動性向上と投資家層の拡大が目的。また、東証プライム市場への上場市場区分変更を申請し、審査対応中であることを明らかにしている。これに伴い、主要株主による163万1000株の海外売出しを行う。東証プライム上場の形式要件の一つである流通株式比率の向上が狙い。
《ST》
提供:フィスコ