FCE Research Memo(6):中期戦略で導入数増加と平均単価上昇を狙う
■中期経営計画
3. 事業別戦略
(1) DX推進事業
「Robo-Pat DX」では順調に進展している施策を継続するとともに、紹介パートナー制度の拡大や業種内のクライアント紹介など横展開を図る。具体的には、高確率でトライアルや成約に結びつきやすい税理士事務所からの地場有力企業の紹介や、サイボウズ<4776>の業務改善プラットフォーム「kintone」との連携、東北地方の中小企業とつながりがあるあおもり創生パートナーズ(青森銀行100%出資会社)との業務提携のような地方銀行との連携などにより、導入社数を伸ばす方針である。また、FCE Holdings<9564>が得意とする現場へのサポート対応や「ロボパットマスター認定プログラム」受講者数増加をテコに、企業内で部門を超えた横展開によるアップセルを図り、企業ごとの平均単価を向上させる方針だ。
(2) 教育研修事業
「Smart Boarding」では2023年1月に、顧客へのサポートサービスが可能なOEMパートナーの導入を開始した。すでに足もと(2023年5月中旬)で20社を超えるOEMパートナーが集まっているが、こうしたOEMパートナーを通じて客数の増加を図る。また、研修や「Robo-Pat DX」につなげる営業や他社のHR関連システムとの連携などにより平均単価の上昇を進める。「フォーサイトアプリ」に関しては、現在、1年間の無料トライアルのなかで改良を進めており、2025年9月期に有料で1,000校の導入を計画している。このため、教育委員会と連携して地域内の学校を攻略する一方、POPERの「Comiru」と連携してフォーサイト手帳が導入されていない学習塾などの領域にも進出する考えである。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
《SI》
提供:フィスコ