タメニー Research Memo(10):経営基盤再整備の成果により中長期的な収益改善基調を期待
■成長戦略
タメニー<6181>は成長に向けた基本戦略として、トレンドや社会変化に即座に対応できる柔軟な事業構造への転換、コロナ禍に負けない企業体質構築を目指している。2022年3月期までは債務超過を解消するための短期的な業績回復施策として、広告投資抑制や固定費削減などの経営合理化施策を優先したが、2023年3月期は高収益体制の確立、プロダクトの競争力強化、財務基盤強化など、中長期視点で成長に向けた経営基盤再整備を推進した。さらに2024年3月期は、2025年3月期以降の成長路線回帰に向けて構造改革を継続する方針としている。
経営体制の面では、短期業績回復に一定程度の目途が付いたとして、2022年10月1日付で代表取締役の異動を実施した。さらに中長期戦略の要として、パーパス(存在意義)を「創造する力とおもいやり、おもてなしで、人々の心を満たし、活力ある社会の実現を支えます。」と定義した。
本格的な収益回復や財務基盤の改善は2025年3月期以降となる見込みだが、構造改革推進や経営基盤再整備の成果により、弊社では中長期的な収益改善基調を期待できると評価している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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提供:フィスコ