新興市場銘柄ダイジェスト:キューブ、FLNがストップ高
<5029> サークレイス 817 +96
一時ストップ高を付け、年初来高値を更新している。米OpenAI社が開発した生成AI「ChatGPT」と自社が提供するSaaS型クラウドサービス「Circlace」を連携させた問い合わせWebサービス「Knowit」を開発したと発表している。KnowitはCirclaceに蓄積されたデータを元に、問い合わせに対して自動回答をするチャットボット。社内情報の検索に掛かる時間などの効率化を図りながら、活用方法を模索するとしている。
<7112> キューブ 1099 +150
ストップ高。5月の直営店売上高が既存店で前年同月比6.6%増になったと発表している。プラスは5カ月ぶりで、前月は5.8%減だった。全店ベースでは19.6%増で、前月(5.1%増)から伸び率が拡大した。追加商品投入などが奏功したほか、4月下旬に開店した大型路面店の青山店が売上増加に寄与した。また、インバウンド需要の高まりでコロナ禍以前の状況に市場が回復しつつあるという。
<9241> FLN 1371 +300
ストップ高。ローカルマーケティング支援を目的とした情報発信アウトソーシングサービス「まるまるおまかせプラン」の販売を開始したと発表している。地域事業者のSEO・MEO対策やSNS運用を代行する。サービス利用により、店舗経営で忙しい事業者やITツールに苦手意識のある事業者も効果的なローカルウェブマーケティングを実現することが可能になるとしている。全国展開は今夏ごろを予定している。
<4588> オンコリス 664 +47
大幅に3日続伸。胃がん及び胃食道接合部がんを対象としたテロメライシンと抗PD-1抗体ペムブロリズマブを併用したPhase2試験の最新結果が、米臨床腫瘍学会で発表されている。それによると、対象患者16例中3例で臨床効果が確認され、次の臨床試験ステージへと進む条件を達成した。今後、難治性の胃がん及び胃食道接合部がんを対象としたテロメライシンと免疫チェックポイント阻害剤のPhase2試験を23年後半に開始する計画。
<6038> イード 823 +78
大幅に3日続伸。15万株(1.50億円)を上限として自社株買いを実施すると発表している。発行済株式総数(自社株を除く)に対する割合は2.99%。取得期間は7日から7月31日まで。株主への利益還元と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を実施することが目的。併せて7日朝の立会外取引(ToSTNeT-3)で上限10万株(0.745億円)の買い付けを委託すると開示している。買い付け価格は6日終値の745円。
<4575> CANBAS 1392 +103
大幅に4日ぶり反発。自社と共同研究先の静岡県立大学創薬探索センターが創出し、開発中の抗癌剤候補IDO/TDO阻害剤が日本の特許庁から特許査定を受領したと発表している。IDOとTDOはトリプトファンを代謝してキヌレニンを産生する律速酵素で、がん細胞やがん微小環境にある多くの細胞で発現している。今回のIDO/TDO阻害剤は、一般に製造原価を抑制できる低分子化合物であることが特徴という。
《ST》
提供:フィスコ