今期活躍期待の【連続最高益】銘柄リスト〔第4弾〕31社選出 <成長株特集>
本特集では、23年3月期に経常利益ベースで過去最高益を達成し、24年3月期も成長継続を見込んでいる銘柄を取り上げた「今期活躍期待の【連続最高益】銘柄リスト」のシリーズ第4弾をお届けします。
下表では、第1弾を配信した5月21日時点の時価総額が200億円以上350億円未満の3月期決算企業を対象に、24年3月期に経常利益が連続で最高益を見込み、かつ同利益が前期と比べて5%以上伸びる見通しを示している31社を選び出し、増益率が大きい順に記した。
増益率トップとなったのはビジネスブレイン太田昭和 <9658> [東証P]。24年3月期の税引き前利益は前期比6.5倍の209億円に急拡大し、3期連続で過去最高益を更新する見通しだ。連結子会社だったグローバルセキュリティエキスパート <4417> [東証G]の保有株売却に伴い、Gセキュリ株式の残保有部分に対応する評価益160億円を計上することが利益を大きく押し上げる。併せて、配当は前期比24円増の72円に大幅増配する方針を示した。
2位にはビジ太田昭の持ち分法適用関連会社となったGセキュリが入った。今期は中堅・中小企業のサイバーセキュリティニーズやIT企業・システムインテグレーターにおけるセキュリティ教育ニーズが引き続き旺盛であることから、売上高70億円(前期比25.9%増)、経常利益10.8億円(同47.1%増)といずれも6期連続の過去最高更新を見込む。
3位に入ったクリアル <2998> [東証G]の前期業績は、主力の不動産ファンドオンラインマーケット「CREAL」でレジデンスを中心としたファンド償還・売却が順調に完了し、経常利益は4.9億円(前の期比93.8%増)と急拡大を遂げた。今期も「CREAL」を軸に高成長が継続し、同利益は前期比45.2%増の7.2億円と3期連続の最高益更新を狙う。好業績期待を背景に、株価は上場来高値を連日更新している。
4位のサイバートラスト <4498> [東証G]は安定高収益サービスであるSSL/TLSサーバー証明書「SureServer」、デバイス証明書管理サービス「デバイスID」に加え、高成長領域の電子認証サービス「iTrust」、Linuxサポート、IoT機器向けLinux「EMLinux」が業績を牽引する形で、今期経常利益は前期比31.5%増の14億円と9期連続の最高益更新を計画する。株価は5月31日に21年6月以来の高値3600円まで上値を伸ばす場面があった。
6位のGENOVA <9341> [東証G]は医療メディア「Medical DOC」の運営を通じて医療機関と患者のマッチングを支援するメディカルプラットフォーム事業を主力とするほか、クリニック向け自動受付精算機やセルフ精算レジを手掛けるスマートクリニック事業を展開する。今期は両事業の高成長が継続し、売上高、経常利益ともに30%前後の成長を見込む。決算発表を受けて株価は上場来高値圏に急浮上している。
選出リストは情報・通信業を中心に内需関連が大半を占めた。一方、数少ない製造業では半導体関連などの設備投資需要を取り込む企業が目立つ。12位にリストアップされた長野計器 <7715> [東証P]は半導体、産業機械、プロセス業界向け圧力センサーの売上増加に加え、自動車搭載用圧力センサーや建設機械搭載用圧力センサーの回復を予想し、3期連続の最高益更新を目指す。
16位のイワキ <6237> [東証P]は米国の水処理向けのほか、中国の半導体・液晶市場や医療機器市場向けのケミカルポンプが伸びる。また、21位の岡本工作機械製作所 <6125> [東証S]は半導体関連装置の豊富な受注残高を背景に2期連続で最高益を更新する計画だ。
●「連続最高益」シリーズ ─────
・今期活躍期待の【連続最高益】銘柄リスト〔第1弾〕27社選出
・今期活躍期待の【連続最高益】銘柄リスト〔第2弾〕28社選出
・今期活躍期待の【連続最高益】銘柄リスト〔第3弾〕32社選出
も併せてご覧ください。
┌─── 経常利益 ───┐ 最高益 予想
コード 銘柄名 増益率 24年3月期 23年3月期 連続期数 PER
<9658> ビジ太田昭 545 20920 3241 3 1.7 *
<4417> Gセキュリ 47.1 1084 737 6 49.8
<2998> クリアル 45.2 720 496 3 67.9
<4498> サイバトラス 31.5 1400 1065 9 27.9
<7191> イントラスト 29.2 2100 1625 11 15.3
<9341> GENOVA 28.7 2206 1714 4 24.1
<2372> アイロムG 27.9 4200 3285 3 7.9
<7326> SBIIG 26.8 8000 6308 7 18.6
<4442> バルテス 25.6 1233 982 6 26.9
<7094> ネクストーン 18.9 1000 841 7 30.3
<7638> NEWART 18.7 4000 3371 2 12.0
<7715> 長野計器 17.1 5800 4954 3 8.5
<7794> EDP 13.8 1457 1280 6 25.9
<4718> 早稲アカ 10.8 2693 2431 3 15.5
<3925> ダブスタ 10.4 2330 2111 11 18.4
<6237> イワキポンプ 9.4 4302 3933 3 8.9
<6918> アバール 8.6 2710 2495 4 13.5
<9769> 学究社 7.6 3000 2789 5 11.5
<3835> eBASE 7.5 1500 1395 2 35.6
<8772> アサックス 7.2 4607 4297 2 6.7
<6125> 岡本工 7.2 5950 5552 2 6.1
<3773> AMI 7.0 1200 1121 3 28.7
<9272> ブティックス 6.8 1007 943 8 30.8
<2359> コア 6.7 3000 2812 6 11.4
<4323> 日シス技術 6.1 2600 2450 5 14.5
<4771> F&M 6.0 2778 2621 3 15.1
<9368> キムラユニテ 5.9 4200 3965 6 8.6
<4709> IDHD 5.8 2650 2504 2 12.2
<4743> ITFOR 5.6 3460 3278 6 12.0
<7570> 橋本総業HD 5.3 4000 3798 8 7.8
<2226> コイケヤ 5.1 1900 1807 2 24.1
※経常利益の単位は百万円。
※連続期数は同一会計基準における期数。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
下表では、第1弾を配信した5月21日時点の時価総額が200億円以上350億円未満の3月期決算企業を対象に、24年3月期に経常利益が連続で最高益を見込み、かつ同利益が前期と比べて5%以上伸びる見通しを示している31社を選び出し、増益率が大きい順に記した。
増益率トップとなったのはビジネスブレイン太田昭和 <9658> [東証P]。24年3月期の税引き前利益は前期比6.5倍の209億円に急拡大し、3期連続で過去最高益を更新する見通しだ。連結子会社だったグローバルセキュリティエキスパート <4417> [東証G]の保有株売却に伴い、Gセキュリ株式の残保有部分に対応する評価益160億円を計上することが利益を大きく押し上げる。併せて、配当は前期比24円増の72円に大幅増配する方針を示した。
2位にはビジ太田昭の持ち分法適用関連会社となったGセキュリが入った。今期は中堅・中小企業のサイバーセキュリティニーズやIT企業・システムインテグレーターにおけるセキュリティ教育ニーズが引き続き旺盛であることから、売上高70億円(前期比25.9%増)、経常利益10.8億円(同47.1%増)といずれも6期連続の過去最高更新を見込む。
3位に入ったクリアル <2998> [東証G]の前期業績は、主力の不動産ファンドオンラインマーケット「CREAL」でレジデンスを中心としたファンド償還・売却が順調に完了し、経常利益は4.9億円(前の期比93.8%増)と急拡大を遂げた。今期も「CREAL」を軸に高成長が継続し、同利益は前期比45.2%増の7.2億円と3期連続の最高益更新を狙う。好業績期待を背景に、株価は上場来高値を連日更新している。
4位のサイバートラスト <4498> [東証G]は安定高収益サービスであるSSL/TLSサーバー証明書「SureServer」、デバイス証明書管理サービス「デバイスID」に加え、高成長領域の電子認証サービス「iTrust」、Linuxサポート、IoT機器向けLinux「EMLinux」が業績を牽引する形で、今期経常利益は前期比31.5%増の14億円と9期連続の最高益更新を計画する。株価は5月31日に21年6月以来の高値3600円まで上値を伸ばす場面があった。
6位のGENOVA <9341> [東証G]は医療メディア「Medical DOC」の運営を通じて医療機関と患者のマッチングを支援するメディカルプラットフォーム事業を主力とするほか、クリニック向け自動受付精算機やセルフ精算レジを手掛けるスマートクリニック事業を展開する。今期は両事業の高成長が継続し、売上高、経常利益ともに30%前後の成長を見込む。決算発表を受けて株価は上場来高値圏に急浮上している。
選出リストは情報・通信業を中心に内需関連が大半を占めた。一方、数少ない製造業では半導体関連などの設備投資需要を取り込む企業が目立つ。12位にリストアップされた長野計器 <7715> [東証P]は半導体、産業機械、プロセス業界向け圧力センサーの売上増加に加え、自動車搭載用圧力センサーや建設機械搭載用圧力センサーの回復を予想し、3期連続の最高益更新を目指す。
16位のイワキ <6237> [東証P]は米国の水処理向けのほか、中国の半導体・液晶市場や医療機器市場向けのケミカルポンプが伸びる。また、21位の岡本工作機械製作所 <6125> [東証S]は半導体関連装置の豊富な受注残高を背景に2期連続で最高益を更新する計画だ。
●「連続最高益」シリーズ ─────
・今期活躍期待の【連続最高益】銘柄リスト〔第1弾〕27社選出
・今期活躍期待の【連続最高益】銘柄リスト〔第2弾〕28社選出
・今期活躍期待の【連続最高益】銘柄リスト〔第3弾〕32社選出
も併せてご覧ください。
┌─── 経常利益 ───┐ 最高益 予想
コード 銘柄名 増益率 24年3月期 23年3月期 連続期数 PER
<9658> ビジ太田昭 545 20920 3241 3 1.7 *
<4417> Gセキュリ 47.1 1084 737 6 49.8
<2998> クリアル 45.2 720 496 3 67.9
<4498> サイバトラス 31.5 1400 1065 9 27.9
<7191> イントラスト 29.2 2100 1625 11 15.3
<9341> GENOVA 28.7 2206 1714 4 24.1
<2372> アイロムG 27.9 4200 3285 3 7.9
<7326> SBIIG 26.8 8000 6308 7 18.6
<4442> バルテス 25.6 1233 982 6 26.9
<7094> ネクストーン 18.9 1000 841 7 30.3
<7638> NEWART 18.7 4000 3371 2 12.0
<7715> 長野計器 17.1 5800 4954 3 8.5
<7794> EDP 13.8 1457 1280 6 25.9
<4718> 早稲アカ 10.8 2693 2431 3 15.5
<3925> ダブスタ 10.4 2330 2111 11 18.4
<6237> イワキポンプ 9.4 4302 3933 3 8.9
<6918> アバール 8.6 2710 2495 4 13.5
<9769> 学究社 7.6 3000 2789 5 11.5
<3835> eBASE 7.5 1500 1395 2 35.6
<8772> アサックス 7.2 4607 4297 2 6.7
<6125> 岡本工 7.2 5950 5552 2 6.1
<3773> AMI 7.0 1200 1121 3 28.7
<9272> ブティックス 6.8 1007 943 8 30.8
<2359> コア 6.7 3000 2812 6 11.4
<4323> 日シス技術 6.1 2600 2450 5 14.5
<4771> F&M 6.0 2778 2621 3 15.1
<9368> キムラユニテ 5.9 4200 3965 6 8.6
<4709> IDHD 5.8 2650 2504 2 12.2
<4743> ITFOR 5.6 3460 3278 6 12.0
<7570> 橋本総業HD 5.3 4000 3798 8 7.8
<2226> コイケヤ 5.1 1900 1807 2 24.1
※経常利益の単位は百万円。
※連続期数は同一会計基準における期数。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース